滋賀県内の駅近マンションに10年暮らしていたY夫妻。特に不便はなかったが、「”ただ住んでるだけ“じゃなく”暮らす楽しみ“を味わいたい」と思うようになったという。愛読していたライフスタイル誌で気になる家を見つけ、その住宅ブランドのkinotoに行き着いた。
妻Cさんの好きな古民家の温泉旅館に流れるようなゆったりした時間や空間、Y氏がアウトドア大好き人間であること、氏の両親から譲り受けた桐ダンスが置ける和室、夫婦そろって器好き…。思いつくままに伝えたが、「自分たちのイメージをうまく汲み取ってくれました」
1階は土間と和室に寝室。2階はリビングにキッチン、バスなどの生活スペースに。2階の窓は、隣の屋根が入り込まず、琵琶湖の眺望が美しく切り取られるよう設計。反対側の窓からは里山の四季が映り込む開放感あふれる空間だ。
冬の冷え込みすらも楽しませてくれるのが念願の薪ストーブ。薪割りから火おこしの腕も上げ、揺らぐ炎を無心に見つめる心豊かな時間…。木を基調にした丁寧な設えの中で6年間暮らしを楽しんできた充足感とこれからの人生に巡らせる想いが伺えた。