「新たな思い出を詰め込んでくれたらうれしいな…」ランドセルを提供した中原心くん(中1) 「想いが詰まったランドセル。しっかり次の人に繋げます」木下さん
現在使われていないランドセルを無償で譲り受け、キレイに殺菌清掃してリユース。それをコロナ禍等で生活に困窮している家庭に無償提供する「ランドセルバンク」が奈良市で始動した。同市でランドセル専門店「ランドセルの木ノ下」を営む木下修平さんが企画し、近隣のボランティア団体「桜クラブ」と共に立ち上げた。

第一弾として、奈良市立飛鳥中学校の全校世帯に呼びかけ、去る2月8日には、同校生徒たちが持参したランドセルの引き取りを実施。合計33個が集まった。クリーニング後、3月初旬から必要な人に無償提供する予定だ。

「譲ってもらった感謝を忘れず、今度は周りを笑顔にしたいと考える人が1人でも出てくれば」と木下さん。ものを大切にする心、助け合いの心も育めればと願う。今後は奈良県全体での定着を目指している。

問・0742-31-6997(ランドセルの木ノ下)
後援:奈良市、奈良市教育委員会、奈良市立飛鳥中学校、奈良市立飛鳥中学校育友会

※月刊yomiっこ 3月号掲載