奈良で輝くスーパーシニア[File no.2:マスターズ陸上競技アスリート北良夫さん]

マスターズ陸上競技アスリート、特定非営利活動法人ならスポーツクラブ理事長
北良夫さん

スーパーシニア File no.2

マスターズ陸上で大会新記録を出した90歳

2022年90歳を迎えた北良夫さんはマスターズ陸上競技、短距離走に取り組むアスリートだ。7月2日に長居陸上競技場で行われた、第38回近畿マスターズ陸上競技選手権大会に100m、200mに出場し、100mで18秒27、200mは43秒71と2種目共にM90クラスの大会新記録を出して敢闘賞に輝いた。

学生時代は甲子園を目指して野球に励み、大学では陸上競技を中心に様々なスポーツに親しんだ北さん。国体にはハンドボールやスキーなど多種目の競技で8回出場。卒業後は体育教員となり陸上部を指導、陸上競技団体に参画し選手の育成に尽力した。昭和59年に奈良県で行われた国民体育大会では全ての競技の選手育成の指揮を取り、天皇杯(男女総合成績第1位)に導いた。

60歳からは健康維持のため以前から興味のあったマスターズ陸上競技に参加。仲間に呼びかけてスポーツクラブを立ち上げ、練習ができる環境作りを行った。現在、子どもから高齢者まで200人を超える会員と一緒に週3回2時間の練習に励んでいる。「目指すは9年後、2度目の奈良国体の聖火リレーで最終ランナーを務めることです。そこまで健康でいられるように頑張りたいですね」と北さん。

元気の秘訣は?

日頃の練習で若い人と関わり仲間から励まされ、生きているという実感と充実感を味わっています。走ることが楽しく、また明日も頑張ろうという気持ちにしてくれます。