備えあれば憂いなし! 令和の供養考 <仏壇編>

 インターネットでモノが大量に消費される時代。核家族化が進み、SNSやスマホといったコミュニケーションも変化し、ご近所づきあいも昔に比べずいぶん薄くなった。終活においても、合理化・簡素化の波が押し寄せている。平成から令和へと新時代を迎えた今、日本人の供養のこれからを考えてみた。

【質問】
仏壇の置き場所に悩んでいます。どうすれば良いでしょうか…。

 

【回答】
あなたたの生活スタイルに合うモダンな仏壇、手元供養など選ばれると良いでしょう

仏壇って何だろう

 仏壇は本来、ご本尊とご先祖を祀るところで、いわばお寺のミニチュア版。それが日本古来の先祖崇拝・供養の形と相まって先祖や祖父母、両親、兄弟など身近な故人の冥福を祈り、想いを馳せる対象となってきた。

 某寺のご住職が「仏壇は心を見つめる(映し出す)ところです。先祖や縁ある人々のおかげで今の自分があることを感謝し、自分の心を見つめ直す場所と考えて手を合わせたいですね」と話された。確かに、自分の心と向き合い、故人と心で会話する非日常空間でもある。

家具調仏壇

仏壇は、コンパクト化・家具調化が進む

 昔はどの家にもあった仏壇が、核家族化や住まいの洋風化が進んできた中で、減少、あるいはコンパクト化・家具調化の傾向にある。

 

 洋間にも似合うおしゃれな家具調のモダン仏壇や、小さな空間にも収まるミニ仏壇、整理ダンスなどの上における上置き仏壇や、トレーに遺影と花立、線香立だけというものなど、生活様式や家族形態にふさわしいものが選べる時代になった。「粗末な扱いにさえならなければ、リビングなど家族がよく使う部屋に置かれてもいいと思います」(奈良山中大仏堂)。また、「ミニ骨壺やペンダントなどにお骨の一部を入れて手元供養する方も増えました」(仏だん館ヨネダ)。

手元供養壇

人間はいるだけでお互いに迷惑なんです。
  お互いに迷惑をかけあって
   生きているんだというふうに認識すべきだってぼくは思う。

―アニメ監督・宮崎駿さんの言葉より

 時代が変わっても、変わらないこと。それは、私たちが今ここに存在しているのは、ずっと遠い昔から、数多くの人々が生命のバトンを繋いでくれたということ。先人への敬意と感謝を抱きながら、故人を偲び愛しく思う「供養」という時間を、私たちは忘れてはいけない。

【出典】奈良の月刊情報誌「yomiっこ」2019年11月号を改編

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