入江泰𠮷「大和路五十三景」展 開催
入江泰吉は、「大和路の自然のすがたは、いわゆる風光明媚というような、目をみはる華やかな美しさではない。ものさびた、静かな美しさである」と語っています。その穏やかな風景の中に、古寺や歴史の痕跡を見いだしたとき、はじめて大和路らしい美が立ち現れると考えていました。
本展では、昭和20~30年代に撮影されたモノクロ作品から、入江が初期にとらえた代表作を五十三景として紹介します。戦後復興期の大和路には、のどかな田園や人々の暮らしが息づき、今では失われた風景も数多く残されています。試行錯誤の中で形づくられた大和路の美、その奥ゆかしさと入江がとらえた風土の表情をご覧ください。
「五十三景」という題には、東海道五十三次に連なる名所の観念と、『華厳経』に説かれる善財童子の五十三参の精神が響きあっています。大和の美を求め続けた入江の姿は、まさに修行僧の歩みにも似ています。
【 イベント詳細 】
- 開催期間|11月1日(土)~12月25日(木)
- 時 間|9:30〜17:00(最終入館 16:30)
- 休館日|月曜、11月4日(火)、11月25日(火) ※11月3日(月)、11月24日(月)は開館
- 場 所|入江泰吉記念奈良市写真美術館
- 料 金|一般 500円、高校・大学生 200円(高校生のみ土曜無料)、小・中学生 100円(土曜無料)、奈良市在住の70歳以上の方 無料
- 作品解説|毎月第2・第4土曜 14:00〜





