詳細不明の日本一リアルな馬形埴輪が雑談の中から発見者&場所が判明!

葛城市歴史博物館で開館以来展示されている馬形埴輪脚部。馬の骨格を忠実に再現した埴輪で、全国でも類を見ない日本一リアルな馬形埴輪だ。同市内の屋敷山古墳(国史跡)のものと伝わるも発掘調査での記録がなく、長らく詳細がわかっていなかった。しかし2021年10月、偶然発見者と発見場所が判明した。

発見者は同市在住の西岡弥臣さん(68)。同館職員と食事をした際、雑談の中で馬形埴輪の話を聞いた。翌日「昔に拾ったものかもしれない」と同館を訪問し、自身が発見したものと確認した。
埴輪は西岡さんが中学2年生の時、当時ため池となっていた古墳の周濠を散策中に発見し、社会科教諭に見せたところ埴輪と判明。西岡さんは教諭に預けた後、半世紀以上所在を知らず「また出合えるとは思ってもみなかった」と大変驚いていた。
同館によると、今後は数少ない同古墳出土品の目玉として広く知らせていくという。
基本情報 Basic Information
葛城市歴史博物館/かつらぎしれきしはくぶつかん
入館料: 一般200円、高大生100円、小中生50円