〈奈良〉芸術の秋は町家の芸術祭『はならぁと』へ♪ 2025年開催の5エリアを紹介

奈良の歴史的な町並み・町家と現代アートの融合空間

「奈良・町家の芸術祭 はならぁと」は奈良県内の歴史的な町並みや町家を舞台に、現代芸術により地域を活性化させようという取り組み。2011年の誕生以来、住民・アーティスト・ボランティアが展示の場を協働で作り上げてきました。

これまでにはならぁとを開催した地域は24エリア、そして、空き家だった建物が利活用された事例は46件になりました。2024年には、その取り組みが評価され、総務省「ふるさとづくり大賞」団体表彰を受けました。

15回目の開催となる本年は、運営体制を県共催から〈地域主体〉へ刷新。それぞれの地域が自立しながら進む、新たな一歩となります。桜井戒重、宇陀松山、吉野三茶屋、橿原今井町、橿原八木の5つのエリアが手を取り合い、奈良から世界へ“まちの未来”の創造を目指します。

桜井戒重エリア

「螺旋する階層/The Spiral of Layers」

日本最古の官道「竹内街道・横大路(旧伊勢街道)」沿いの空き町家を舞台に、国際色豊かなアーティストたちが多彩な表現を展開します。

本展「螺旋する階層/The Spiral of Layers」は、五つの異なる階層を交差させ、創造の起源や意味を問いかけながら、螺旋を描くように辿ります。

旧医院

橿原今井エリア

「アートで 商売のまち 復活を!!」

昭和50年(1975)、重要伝統的建造物群保存地区の制度が発足して今年で50年を迎えます。

今井町は平成5年(1993)に選定され、いまでは伝統的建造物約500件以上のうち7割以上が復元修理や修景を終えています。

中世よりSDGsを町全体で実践し続け今日に蘇った古民家群こそは、芸術とのコラボレーションにより一層奥深さを際立たせます。

藤田千代 2024年
六車紀子 2024年

宇陀松山エリア

「この辺りでは体が少し浮かぶ」

大和と東海を結ぶ交通の要衝、宇陀の中心地として栄えた宇陀松山の歴史的町並みは、史跡宇陀松山城跡の西麓に整然と町家が並ぶ、水路が印象的なまちです。

今回のはならぁと宇陀松山は、旧芝居小屋「喜楽座」に映像作家の黑田菜月を迎えるほか、ダリアの花を路地に敷き詰める「宇陀松山華小路」、今回初めてはならぁと会場となる「旧信太家住宅」では玉野大介による絵画展や、玉野の作品を探してまちなかを回遊する仕掛けなどの作品展開で、皆様をお迎えします。

また、重伝建選定20周年を祝う催しや、酒蔵マルシェなど周辺も賑わいます。

吉野三茶屋エリア

「今ここにある交差-crossing,now and here-」

伝統文化と現代生活の交差、都市と地方の交差、過去・現在・未来の交差。
「今ここ」に意識を向け、交差する様々な要素を捉えて体感する。
自然との調和は、わたしたちにどのような変容をもたらすだろうか。

ユージン・ソレール 2024年
生駒敦 2024年

橿原八木エリア

「日本最古の古道 下ツ道を彩る芸術祭」

南北の下ツ道と東西の横大路が交わり多くの人々が往来し賑わった町、八木町。
今年、提供するエリアは昭和時代が色濃く残る古道下ツ道沿いです。作家がどのように作品に落とし込み、街を巻き込んでいくのか必見です!

CHIZURU KISHIMOTO「目覚よ、守りの神獣たちよ」2024年
JR畝傍駅 貴賓室

イベント概要 Event Summary

開催日
2025年10月10日(金)〜2025年11月16日(日)
開催時間
10:00~16:00
桜井戒重エリアは12:00~16:00 ※10/16は17:00~イベントのみ開催
開催場所
桜井戒重エリア/橿原今井エリア/宇陀松山エリア/吉野三茶屋エリア/橿原八木エリア
お問合せ
MAIL:info@hanarart.jp
WEB:https://hanarart.jp/2024/index.html

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