〈奈良市〉特別展「神仏の山 吉野・大峯 ―蔵王権現に捧げた祈りと美―」奈良国立博物館で26年4月10日から 2026.2.16 鮎 寺外初公開多数!修験道の聖地に伝わる至宝の数々 奈良市の奈良国立博物館で2026年4月10日(金)から特別展「神仏の山 吉野・大峯—蔵王権現に捧げた祈りと美—」が開催されます。 神々や仙人が住まう神秘の地・吉野。奈良の吉野から和歌山の熊野へと至る山々は修験道の聖地と知られ、とくに「金峯山(きんぷせん)」と呼ばれる山上ヶ岳は貴族や天皇もこぞって参詣したといいます。 本展では人々が祈りを捧げた神像や仏像、自然と神仏への信仰が一体となって生み出された宝物など、吉野・大峯の歴史と魅力を余すところなく紹介します。 第1章「伝説の地 吉野 役行者と蔵王権現に出会う」では、修験道の聖地・大峯山寺の秘仏本尊を含む蔵王権現像の寺外初公開とともに、山岳修行の祖・役行者を紹介。 役行者倚像 室町時代(15世紀) 奈良 𠮷水神社 さらに会場では、VR映像を駆使して金峯山寺蔵王堂の秘仏本尊蔵王権現像を大型スクリーンに再現し、その圧倒的な迫力が体感できます。 VR映像『金峯山寺』より 製作協力:総本山金峯山寺 製作著作:TOPPAN 第2章「金峯山をめざして 藤原道長の埋経」では、国宝・藤原道長経筒や、近年金峯山寺で発見された道長・師通自筆の紺紙金字経(国宝)全18巻を修理後初公開。彼らが山上に託した祈りを紐解いていきます。 国宝 藤原道長経筒 平安時代 寛弘4年(1007) 奈良 金峯神社 国宝 紺紙金字阿弥陀経(金峯山経塚出土)(部分) 藤原道長筆 平安時代 寛弘4年(1007) 奈良 金峯山寺 ※展示替え予定 第3章「ひろがる信仰世界 修験者・縁起・曼荼羅」では、吉野に伝わる神像・仏像や、山の神仏を描いた曼荼羅を一堂に集め、参詣者が山中で感じた豊かで濃密な神仏の世界が堪能できます。 重要文化財 吉野曼荼羅 南北朝時代(14世紀) 奈良 西大寺 ※展示替え予定 第4章「後醍醐天皇 吉野へ 山上の新政権」では、蔵王権現に国家の安泰を願って祈りを捧げながら、この地で晩年を過ごした後醍醐天皇の御陵を守る如意輪寺の秘仏本尊如意輪観音像を寺外初公開。 南北朝時代の吉野を象徴する金峯山寺仁王門および巨大な金剛力士像の造立についても紹介。新政権を擁した吉野の信仰に光をあてます。 如意輪観音坐像 鎌倉時代 延慶3年(1310) 奈良 如意輪寺 第5章「豊臣秀吉 華の宴 神木の桜花に詠う」では、豊臣秀吉の吉野の花見(1594年)に関して、現代の花見にもつながる華やかな宴を彷彿とさせる品々を展示するとともに、豊臣秀長や秀頼による堂塔の再興についても紹介されます。 重要文化財 吉野花見図屏風 左隻 安土桃山時代(16世紀) 京都 細見美術館 ※展示替え予定 第6章「近世・近代の吉野と奈良」では、奈良市餅飯殿町に伝わる山上講の資料などを通じて、奈良の町と吉野との深い関わりが紹介されます。 また明治時代の廃仏毀釈を乗り越え大正時代まで守られてきた、数多くの仏像の保護に心を砕いた人々の想いも交えながら、かつて吉野に伝わったゆかりの仏像が披露されます。 理源大師倚像 江戸時代(17世紀) 奈良 餅飯殿町財団 さらに今回注目されるのが、ロサンゼルスから里帰りする、額上に桜をかたどった冠飾りがついた蔵王権現立像。西行が吉野の桜を愛でて和歌にしたように、平安時代後期に吉野は桜の名所として知られていました。 では、桜が蔵王権現信仰と結びついたのはいつなのか。本作はその謎を解き明かす鍵となる蔵王権現像です。 蔵王権現立像 鎌倉時代(13世紀) アメリカ ロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA) 仏像館では、金峯山寺仁王門安置の金剛力士像(南北朝時代 延元4年(1339) 奈良・金峯山寺)も特別公開中。南都大仏師康成の造像と考えられ、東大寺南大門の金剛力士像に次ぐ大作。本展観覧券で入館できるので、合わせて鑑賞しよう! 展覧会公式ページはコチラ