国立大学フェスタ2019

奈良女子大学記念館 一般公開

奈良女子大学の前身である奈良女子高等師範学校は、1908(明治41)年3月に設置され、翌年5月から授業を開始しました。
校舎の工事は1908年2月から始まり、翌年10月には主要な建物が完成しました。
現在、奈良女子大学記念館としている建物は、奈良女子高等師範学校本館としてこのとき建設されたものです。

木造二階建てで、外観の大きな特徴は、北欧によく見られる木部を外に表すハーフティンバー形式をとっており、屋根には頂塔およびドーマー窓が設置されていることにあります。
1階は中央に廊下が配され、これを挟む形で7室が設置されています。
1994年に改修工事が行われ、同年12月には正門および守衛室と併せて重要文化財に指定されました。その後も空調設備工事・外壁改修など、その時々に適切な修理を行い、2014~15年にかけてはそれまでにない長い時間をかけて大きぼな耐震補強工事を実施しました。
この工事に際しては、文化庁・奈良県の指導を受けて、歴史的建造物の文化的価値を損なうことのないよう、最新の注意を払い設計、施工がなされました。

旧本館は建設以来、改変された箇所はほとんどありません。現在も2階講堂内部には奈良女子高等師範学校開校当時から使用されていた長椅子がそのままに並び、開校時に購入した最も古い国産ピアノの1つであるとされる「百年ピアノ」が置かれ、往時を偲ぶことができます。

イベント概要 Event Summary
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