2018.8.15 にっしー 世界が注目する「漢方」についてのWEB連載が始まります 今、テレビや女性誌で多くの特集が組まれ、世界が注目する「東洋医学」。ひと昔前に比べ、科学的な研究も進み、その驚くべき効能も確認されてきました。そんな東洋医学の中でも重要なファクター「漢方」についてのWEB連載がスタート。記念すべき第1回は「はじめての漢方相談」。ごく普通の主婦が、「漢方っていったい何?」「漢方薬局ってどんなところ?」といった素朴なギモンを徹底リポートします! ナラミさん友人から薦められて初訪問。漢方が気になっている40代主婦。 樫谷陽子先生漢方の一陽館代表。薬剤師・不妊カウンセラー。 木村敦子さん漢方の一陽館スタッフ。登録販売者・漢方養生指導士。 いざ、漢方薬局へ突撃! 訪れたのは、漢方の一陽館薬房 学園前店さん。一陽館さんは、子宝漢方や美容漢方などの女性向け漢方薬局として、奈良県橿原市で約20年の実績をもつお店。学園前店は、八木本店に続く2号店としてOPENされました。近鉄学園前駅から徒歩7分。外観はオレンジ色の女性らしい柔らかなデザイン。 こ、こんにちは。あの~ こんにちは。ご予約いただいたナラミさんですね、お待ちしていました。準備いたしますので、お呼びするまでソファでお寛ぎください。 さ、さわやか~、優しそうなスタッフさんで良かった~。店内も明るくて清潔だし、ほんのり漢方薬?の香りがするわ。 ー女性雑誌をパラパラ眺めながら、待つこと1分― 奥の個室へどうぞ。先生がお待ちですよ。 こんにちはナラミさん。代表の樫谷です。今日はどのようなお悩みで来られましたか? はじめまして。よっよろしくお願いします。。。(ほっ。優しそうな先生で良かった~) あの…、最近ヤル気が出ないのと、朝も寝覚めが悪く、一日中疲れがたまっている感じなんです。病院で検査しても異常ナシ。でもなんか違う気が。知人に薦められて、ワラをもすがる気持ちでやってきました。 今の時期(10月現在)は、季節の変わり目ですので、夏の疲れも出やすく、自律神経も乱れやすい時期で、多くの女性の方が不調を訴えておられます。体調を整える、体のメンテナンスの目的で、漢方を取り入れても良いかと思います。 あの・・・先生、そもそも漢方って一体なんですか???(恥) 漢方では、体は3つの成分=「気・血・水」で出来ているといわれています。一度は耳にされたこともあるでしょう。気とは、ヤル気、元気の「気」。目には見えないですが、生きるためのエネルギー、体を維持するパワーの源です。血と水は、体内に存在する物質のことですが、血液が体内をきちんとめぐり、水分代謝が機能することが大切。それを促すのが気のチカラです。 ふむふむ。 「気」が不足すると、血の流れが弱くなり、脳や細胞の末端に栄養が行き届かず、思考が鈍くなる、手足が冷えるなどの症状が起こります。「水」に関しても、「気」が十分だと代謝が正常に機能し、老廃物も排出できますが、不足すると毒素がたまってしまい、むくみや臓器の機能低下を起こします。 今私が感じているだるさは、気が足りていないのかも!? そして、気・血・水の3成分は、心臓や肝臓など五臓六腑といわれる内臓すべてに、配置されています。気も血も水も不足しても具合が悪いし、どれかが過剰になりすぎても体調に悪影響を及ぼします。つまりバランスが大切です。そして、各内臓の気・血・水のバランスを整えるのが、漢方薬の本来の役割です。足りなければ漢方薬で補う、過剰ならば漢方薬で取り除くといった具合です。 ちなみに、漢方薬を摂りすぎることで、体調が良く(悪く)なったりしないですか? まず摂り過ぎることはないです。事前に相談の上、われわれが服用する量や配合を決めてお出ししますから。また、漢方薬は摂れば摂るほど良いのではなく、不足しているものは補い、足りすぎている部分は削り、体をフラットでスムーズな状態に持っていくことを目的としています。 それなら安心ですね。 さらに漢方では、臓器ごとの気・血・水のバランスに加えて、「季節」という考えがあります。たとえば夏バテ。夏は暑いので、血液循環や代謝を行う「気」の量が通常期よりも必要です。気温が高いと、体を冷ますために汗を出すのにエネルギーが大量消耗されます。その結果、エネルギー不足により疲れを引き起こします。ほかにも、春になると花粉症になる、秋に髪の毛がよく抜けるとか、体の不調が季節と大きく関わっているという点です。 冬場に膝が痛くなるとかもそうですか? 体質といえるかは微妙ですが、漢方では「痛み」は、血液の滞留が原因と考えます。たとえば、膝痛なら膝のまわりの血流が悪くなって炎症がおこり、痛いと感じる。という仕組みです。みなさんよく、膝の軟骨が磨り減って痛いと仰りますが、骨が痛いのではなく、骨の周りが炎症を起こして痛い。炎症が起こるとは血流が悪い状態。引き金は骨が磨り減ったことですが、現象は炎症です。冬場に膝が痛くなるのは、冬の寒さによる冷えで、血流がさらに悪くなり痛みが出やすくなっている状態だと思われます。そこで漢方では、体を温める薬や、炎症を和らげるために血流を良くする薬を提案します。また、夏場に痛みやすい人であれば、体内の籠もった熱を冷まして、血流を良くする漢方薬を提案します。 血流の滞りが、痛みを引き起こすという考え方。なんか腑に落ちますね。 また、個人によって血が不足している人もいれば多い人もいる。これは不足しているけど、逆にこの部分は多いといった人もいます。これがいわゆる「体質」と呼ばれているもの。それぞれに何が必要なのか?を診断して、処方することが大切です。お話をお聞きしながら、顔色や表情の変化を見て、各内臓と季節の関連性を考慮して、一番ぴったりの漢方薬をご提案しますよ。 漢方のことが、ほんの少し分かってきた気がします! 後編へ続く 今回のおさらい 1つ目・・・漢方は、体の3つの成分「気」「血」「水」の働きを整える 2つ目・・・気血水は、内臓(五臓六腑)ごとにも存在し、季節の影響も受ける 3つ目・・・個人によって、気・血・水の量やバランスはまちまち。多すぎるのも少なすぎるのもNG Narakko! 特別クーポンプレゼント! 本記事を読んでいただいた皆さまに漢方の一陽館で使える特別クーポンをプレゼントします。クーポンの有効期限は、本記事の掲載日から1か月です。八木本店か学園前店に、漢方相談を予約いただくと、皆さんお一人おひとりの体質・体調に合った漢方(サンプル)をプレゼント! お店への予約時に、「Narakko!の記事を読んで、お問い合わせしました!」とご連絡ください。 漢方の一陽館は、スタッフが全員女性です 本質的な美しさと健康にこだわる、輝く女性のためのお店です。お困りの症状やお悩みにピッタリの漢方薬をおすすめします。 漢方の一陽館 公式ホームページ Facebook Twitter Instagram 一陽館では、” 人間が本来持つ力を、自然の力によって引き出し、整える”という、もっとも歴史の長い「古方派漢方」をベースに、西洋医学の「対症療法」ではなく、体質そのものを改善する「原因療法」を目指します。 2020.5.9(土)移転リニューアル!漢方の一陽館薬房 学園前店〒631-0036 奈良市学園北1-14-8 電 話 0742-51-6855時 間 10:00~18:00定休日 木曜・日曜・祝日 漢方の一陽館薬局 八木本店〒634-0078 奈良県橿原市八木町1丁目11番7号電 話 0120-50-9301時 間 10:00~18:00定休日 木曜・日曜・祝日 取材協力/漢方の一陽館 学園前店 *奈良っこオリジナル記事です