> 観光・レジャー > 東大寺観音院で祈りと現代アート展開催/文化サロン復活を目指して
「Intension to kill」(奥)、「Superblast」/小川貴一郎
ペンキで描く渦のような文様が特徴的。衣服を用いた作品も。

令和の七人会が誕生!

東大寺の塔頭・観音院で「祈りと現代アート~東大寺観音院七人展~」が開催中。

観音院では1939年から上司海雲住職(のち別当)が志賀直哉から引き継ぐ形でサロンを形成。画家の須田剋太や杉本健吉、写真家の入江泰𠮷、歌人の会津八一らが出入りし、交流を深めた。1971年には「七人会」を結成し、奈良の芸術文化の発信に力を注いだ。

しかし、近年は無住となり、本展では文化発信の場としての観音院の再興を目指している。

「kesa」/水島太郎
天平仏と同じ脱活乾漆の作品
「1st ONI ア 002」/テオヘイズ
鬼を鎮魂のモチーフとして描く

展覧会では、観音院サロンのメンバーだった彫刻家・水島弘一の孫で彫刻家の水島太郎さんが発起人となり、アーティストの那須勲さん、小川貴一郎さん、現代美術家のテオヘイズさん、画家の中川満鈴さん、医師の中川昌さん、イチローさんが参加。絵画や彫刻、陶器、装身具など祈りと鎮魂をテーマにした作品が約160点並ぶ。

「光が生むカオス2」/イチロー
脳神経外科医として治療や手術中にみえた光景などを投影する
「乾坤一滴」/那須勲
那須さんの詩から作る装身具の数々には彫金や蒔絵などの職人たちの技が結集

展示装飾を担当したテオヘイズさんは「今回はプロアマ問わず、作品のジャンルも職業も違う7人の作品で、日本家屋の良さと現代アートが調和するよう展示するというところに難しさを感じました。創るだけでなく飾るのも芸術ですので、“どういうもの”を“どういう間”で展示するのかという部分の妙も味わっていただければ」と話す。

「子どもの観音さま」/中川晶
心療内科医としての負荷を昇華した陶作品には仏様が多い
左から「ツ」「ネコの静物画」「Samephore」/中川満鈴
日本神話を題材にした絵画にも注目!

また、狹川普文・東大寺別当は「芸術文化をはじめ、人間が生み出すすべてを内包するのが仏教のすばらしさというもの。日常とはすこし違ったところに視点を置いて東大寺を楽しんでもらえたら」と語った。

本展は11月3日(水・祝)まで。入場無料。11時~16時30分(16時受付終了)

人気記事とあなたへのおすすめ

基本情報 Basic Information
  • narakichistore

  • suzuri

  • 大和まほろば夢空市

  • 奈良さんぽ

  • ナラタビックス

  • アフタヌーンティー

  • お抹茶