平安時代後期の永久5年(1117)創建と伝わる神社。「元要記」という資料には「南都四箇陰陽師之に在勤す」と記されていることから、陰陽師ゆかりの神社として知られています。
神社の周辺は「陰陽町」という地域で、かつてはこの地に陰陽師が住み、江戸時代には奈良暦(南都暦)が彼らによって作られていたと伝わります。
ご祭神の天之御中主神は、『古事記』では高天原に出現した最初の三神の中で最初に現れた神とされ、北極星を司る神だと考えられています。
拝殿脇に控える少し面白い顔の狛犬には幕末の慶応3年(1867)の銘があります。