〈名張市〉老舗酒屋の夫婦による影絵劇場その名も「劇団ふたり」/伊賀まちかど博物館「はなびし庵」角田さん夫妻 2026.2.17 鮎 伊賀・名張エリアで活躍する“伊賀もん” 今回は、名張の歴史や文化を題材にしたオリジナルの影絵の上演を行っている、伊賀まちかど博物館「はなびし庵」の角田さん夫妻をご紹介! レトロな風景が残る名張の城下町に店を構える「すみた酒店」は、安永5年(1776)創業、250年続く老舗の酒屋だ。酒の販売に限らず、1999年からは伊賀まちかど博物館「はなびし庵」として、蔵から出てきた先祖伝来の品々を展示するとともに、名張の歴史や文化を題材にしたオリジナルの影絵の上演を行っている。 町のにぎわいづくりに役立ちたいとの思いで活動を始めたのは、同店9代目の角田勝さん・久子さん夫妻。はなびし庵の開設当初はギャラリーとして、作家の個展などを開いていたが、2人だけでもできることをと試行錯誤の末、影絵劇にたどり着いた。 夫婦が二人三脚で取り組むことから、名付けて「劇団ふたり」。着物をアレンジした衣装に身を包み、勝さんは口上を、久子さんは人形や照明の操作を担当する。2人の活動は、名張ユネスコ協会が学術や文化、芸能などで顕著な活動をした市井の人や団体をたたえる「なばりのたからもの」にも認定されている。 いきいきとした歴史に心が動く 影絵の演目は18ほど。歴史もののほか、名張に伝わる昔話や自然、英語バージョンまで多様な作品がある。全て独自で学び、影絵に使う背景や人形も久子さんの手作りだ。ナレーションや音響は、はじめ家族の協力を得ていたが、最近では伊賀市の桜丘中学・高校との交流も生まれ、同校放送部の生徒が制作に協力してくれている。 最新作は名張の礎を築いた名張藤堂家の初代で、今年の大河ドラマの主人公・豊臣秀長にもゆかりのある藤堂高吉が題材。大河ドラマの放映にちなみ当面の間は本作を主に上演する予定だ。 勝さんは「社会の変化とともに、かつては商店街の活気でにぎわった城下町も元気がなくなっている。高吉公は幼少期に秀長の養子でもあった人物。この機会を生かして名張を知ってもらい、もっとこの町を盛り上げていきたい」と名張への思いを語る。 影絵劇に登場する名張藤堂家邸や高吉公を祀る壽榮神社は店から徒歩5分。2人の公演と合わせて城下町散策も楽しんでみてはいかがだろうか。 名張藤堂家邸 「すみた酒店」名張の地酒 関連記事 〈名張市〉ひやわいを抜けながら、影絵とレトロな町並みを散策