春を感じる味、イチゴの季節だよ!
甘〜い香りと真っ赤でキュートな姿に、思わずにっこり。
一口にイチゴと言っても、甘さと酸味のバランスや色、形、大きさと様々。
さぁ、イチゴ狩りにスイーツと、イチゴ三昧を楽しもう。

イチゴのおいしい食べ方を知っているかな?

赤くてかわいいイチゴを手に、至福のひととき。
今にも食べようとするあなた!ちょっと待って!イチゴにはおいしい食べ方があるのだよ。
甘いイチゴの余韻を楽しむためにも、ヘタ(葉)を取った部分から食べるのが一番。三角形のようなイチゴは、とんがった部分に向かって糖度が高くなっているから、口の中でじわじわと甘さが広がるよ。
それとそれと、水っぽくならないように洗いすぎには気を付けて!信頼できる農家さんから購入したら、洗わずに食べるのがお勧め!

イチゴの品種どんだけ知ってる?

奈乃華

令和2年11月10日に発表された奈良県の新品種。糖度・酸度が比較的高く、バランスの良い味♪ 果皮は光沢があり、適度な硬さで鮮やかな赤色が特徴。

奈良11号(仮名)

「古都華」と「とちおとめ」の交配から得られた奈良県育成系統に、「古都華」と「かおり野」の交配から得られた奈良県育成系統を交配、平成26年に得られた約4,500株の中から選抜された新品種候補!

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https://www.secure.pref.nara.jp/2964.html

あすかルビー

奈良県を代表する品種。宝石のような色と光沢で、別名「赤い宝石」とも。甘みと酸味のバランスがよく、ジューシーで豊かな香りが特徴だ。果肉はやや硬めでサイズは大きめ、見た目にもうれしい県民御用達の一品。

古都華(ことか)

昨年平成21年7月に命名されたばかりの、奈良県の新品種。濃厚な味が楽しめる糖度の高さと、漂う甘い香りがポイント。果肉は硬めで歯ごたえがある上、日持ちもよくて味のばらつきが少なめと、はなまる級のうれしさだ。

とちおとめ

1996年(平成8年)に「いちご王国」栃木県が、日本一の座を守るべく闘志を燃やし、女峰の後継種として誕生させた。大きめの果実に少ない酸味と強い甘さが絶妙。東日本のシェアNo.1の品種。

とよのか

主に九州や西日本で栽培されてきた。以前は「東の女峰、西のとよのか」と絶賛されたほどだった。今では後継種に地位を奪われたものの、定番の味として大健闘している。大粒で酸味が少なく、ほどよい甘さが特徴だ。

さちのか

「とよのか」と「アイベリー」を掛け合わせ、農水省の久留米試験場で誕生した。濃い紅色と香りのよさ、食べごたえのあるしっかりとした果肉、安定した糖度の高さに少ない酸味が生み出す濃厚な味わいに、全国でもトップクラスの人気を誇る。

章姫(あきひめ)

静岡県の民間育苗家により誕生。同県を中心に東日本で多く栽培されている。ややスリムで長めの形に、薄紅色と大きめの果実、あっさりした甘みが特徴だ。食感はやや軟らかめで口当たりがよい。

あまおう

福岡県が日本一のイチゴを目指して誕生させた品種で、「とよのか」の後継種。どかーんと大きく、丸みのある形と光沢のある赤色が印象的だ。口の中で果汁があふれる濃厚な味わい。「赤い、丸い、大きい、うまい」の頭文字から名づけられた。

紅ほっぺ

静岡県を代表する品種。ほっぺたが落ちるほどのおいしさから名づけられたとか。果実は鮮やかな紅色でジューシー、その大きさに驚かされる。果肉も赤くなり、糖度の高さと甘さの中にも主張しすぎない酸味のバランスが抜群で魅力的だ。

さがほのか

佐賀県の代表品種。
みずみずしさと大きめの果実、ほどよい硬さに白い果肉が特徴で食べごたえ感が残る。強い甘みと少ない酸味のハーモニーが口の中いっぱいに広がり、イチゴの味と香りを楽しめる。

ゆめのか

愛知県生まれの品種。「みんなの夢がかなう、おいしいイチゴ」という意味を込めて命名された。甘みと酸味のバランスが絶妙で、さっぱりとした甘さが楽しめる。鮮やかな紅色で果肉も淡い赤色。果汁が多いわりに、ほどよい硬さがうれしい。

さぬき姫

香川県が待ち望んで誕生させた新品種。たくさんの人に可愛がってもらいたいと平成17年に命名された。甘さが最大の武器ながらもさわやかな酸味も楽しめ、ジューシーで豊かな香りと深みのある甘さが味わえる。

イチゴって、果物なの? 野菜なの?

デザートにスイーツと大人気のイチゴ。驚くことなかれ、農学上では、イチゴは果物ではなく野菜なのだ。分類はバラ科の多年生草本(たねんせいそうほん)だが、日本人好みの大きなイチゴを収穫するため、毎年、新しい苗を植え替えている。だから、野菜として扱われているのだ。
*この記事はyomiっこ2011年3月号を再編集したものです

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