10m超えのご本尊とともに16mのレプリカ大画軸
コロナ禍ゆえの特別公開(6/30まで)

奈良県桜井市 長谷寺

大観音(本尊十一面観世音菩薩)
高さ10mを超える大観音(本尊十一面観世音菩薩)で有名 な桜井市の長谷寺では、本尊の春の特別公開を行っている。普 段は入れない国宝本堂の中で、本尊の足に直接触れることがで きる。

コロナ禍ゆえに初公開に及んだご本尊の大画軸

同時に、ほぼ原寸大の大観音が描かれた大画軸のレプリカも初公開。
元は明応4年(1495)、罹災した大観音を復興再建するための設計図として描かれたものが江戸時代に軸装され、このたび特別に制作したスキャン装置によりデジタル化。

等身大のレプリカが作られたという。その大きさはなんと16m。

「江戸時代の軸装は、大観音様を長谷寺の外でもっと多くの人に見てもらおうと作られ、全国を勧進して回ったそうです。今回コロナ禍で行き来が難しいので、江戸時代同様こちらから出かけようとレプリカの制作を思いたちました」と同寺。今後、寺外でも要請に応じて公開に行くという。

現物のご本尊様以上に迫力満点の大画軸レプリカ

同じく公開中の『馬頭夫人』にはぜひ美人祈願を

特別公開中のものに、『馬頭夫人』がある。
『馬頭夫人』は、中国の唐の時代の皇后。情が深いが顔が馬のように長かった皇后が、自ら容姿端麗になりたいと、はるか離れた長谷寺に向かって拝んでいたところ、観音様のご感得があり、端正な顔立ちを得ることができた。
「お寺としては、はるか離れたところから拝んでも長谷の観音様は聞き届けてくださるというところから、コロナ禍でこちらに足を運べなくても観音様を思って拝んでいただけたらご利益があるということをお伝えしたいです」とのことだが。女性の立場から言うと、 これは美人祈願にぜひ手を合わせたいところだ。
また、人気の『長谷寺縁起絵巻』も全巻公開中。  これらの特別公開は6月30日まで。長谷寺に足を運ぶ場合は、コロナ予防対策をぜひ万全に。

開催日時

2021年3月1日(月)〜6月30日(水)9時〜16時

料金

入山料500円、本堂特別拝観1000円、大講堂500円。特別拝観共通券1700円
イベント概要 Event Summary
開催日
2021年3月1日(月)〜2021年6月30日(水)
開催場所
長谷寺(桜井市)
長谷寺/はせでら
  • 住所: 桜井市初瀬731-1
  • 拝観時間:
    4月~9月/8:30~17:00
    10・11・3月/9:00~17:00
    12月~2月/ 9:00~16:30
  • 入山料: 大人(中学生以上)500円、小学生250円
  • アクセス: 近鉄大阪線長谷寺駅を下車、徒歩15分。車の場合は名阪国道針インターから桜井方面へ
  • 駐車場: あり(有料)
  • TEL: 0744-47-7001
  • HP: https://www.hasedera.or.jp/
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