令和7年度 企画展(前期)
柳沢文庫ってどんなところ?
-豊臣秀長関係資料もさがしてみよう-
令和8年のNHK大河ドラマが「豊臣兄弟!」に決定したことを受け、豊臣秀長のゆかりの地として現在、郡山城への関心が高まっています。豊臣秀長への興味関心から、城内にある展示施設として豊臣秀長について学ぶべく柳沢文庫を訪れる観光客も増えつつあります。
一方で、柳沢文庫は柳澤家資料を中心として江戸時代から近代初期にかけての資料を収集、調査、研究対象として活動してきました。研究テーマの中心は大名柳澤家ではありますが、今から約300年前に郡山に転封し、明治を迎えるまで一貫して郡山藩を治めてきた柳澤家を研究することは大和郡山市の歴史を研究することにもつながります。その結果、柳沢文庫は市内の歴史研究機関として『大和郡山市史』の編纂等に協力してきました。また、地方史誌専門図書館として図書の収集も継続的に行っています。このような活動を通して、柳沢文庫には大和郡山市をはじめとする地域の歴史を伝える様々な資料が揃っています。
本展示では、寄贈品を中心に柳沢文庫の収蔵品を紹介しつつ、資料調査の状況をお伝えします。資料調査の中で見出した柳沢文庫所蔵の秀長関連資料もご紹介いたします。
展示構成
第1章
柳沢文庫の概要
⚫︎ 森田義一「日誌」
⚫︎ 米田弘義翻刻資料 ほか
⚫︎ 米田弘義翻刻資料 ほか
第2章
寄贈品① 柳澤家の資料
⚫︎ 奈良県指定文化財「年録類」
⚫︎ 徳川家下賜品
⚫︎ 歴代当主作品 ほか
⚫︎ 徳川家下賜品
⚫︎ 歴代当主作品 ほか
第3章
寄贈品② 藪田家文書
⚫︎ 御用日記 ⚫︎ 大名家書簡 ほか
第4章
寄贈品③ 大井家文書
⚫︎ 武道関係資料 ⚫︎ 文芸関係資料 ほか
第5章
寄贈品④ 松平但見家文書
⚫︎ 調度品 ⚫︎ 文芸作品 ほか
第6章
柳沢文庫で見つかる秀長関係資料
⚫︎ 郡山城出土瓦 ⚫︎ 旧記 ほか
【 企画展 詳細 】
- 開催期間|2025年7月12日(土)〜12月14日(日)
- 会 場|柳沢文庫 展示室
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入館料|一般300円、高校・大学生200円
※中学生以下の方、中学生以下の方、障がい者手帳をお持ちの方は無料 - 休館日|月曜・第4火曜(祝日の場合は開館)
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〈夏季休業〉8月12日(火)~18日(月)
〈展示替休館〉9月2日(火)~6日(土)、10月21日(火)~31日(金)
〈臨時休館〉11月15日(土)
関連企画
実習生ギャラリートーク
- 開催日|9月7日(日)
- 時 間|①10:00~、②14:00~(各回約30分)
- 会 場|柳沢文庫 展示室
- 担 当|学芸員実習生
※要申込
子ども向けギャラリートーク
- 開催日|2026年3月28日(土)~4月5日(日)
- 時 間|10:00~15:00
- 会 場|柳沢文庫 展示室
- 担 当|柳沢文庫学芸員
※申込不要、1回につき10分~60分程度(申込者の都合に合わせます)
天理大学公開講座「大和学」への招待 ―郡山の歴史と文化2―
「順慶・秀長と郡山城」
- 開催日|12月14日(日)
- 時 間|13:00〜16:30
- 会 場|DMG MORIやまと郡山城ホール 小ホール
- 定 員|300名
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講演内容|
【第1講】天理大学人文学部歴史文化学科 天野忠幸教授「秀長のまちづくり・くにづくり」
【第2講】大和郡山市まちづくり戦略課文化財保存活用係 十文字健係長「考古学から見る秀長の郡山城」
【討 論】講座への質疑/郡山城からの発信
関連販売物
新規御城印の発売
「大和大納言豊臣秀長公居城郡山城」
(金色台紙・切り絵)(作成中)
- 9月頃発売予定
- 販売価格|800円(初回作成数量 5,000部)
- 販売場所|柳沢文庫、大和郡山市観光協会(いずれも窓口のみ、通販不可)
改訂版御城印帳の発売、従来の御城印帳裏表紙に織豊期城主の花押を追加
(作成中)
- 販売価格|1,800円
- 販売場所|柳沢文庫、大和郡山市観光協会
『旧記』翻刻小冊子の刊行(作成中)
- 発売時期未定
- 販売価格|500円(予定)
- 販売場所|柳沢文庫(通販可)