〈奈良市〉毎月第4土曜に奈良教会で「いのちのサロン」を開催

死や病の悩みを話せるフラットな場所…
奈良いのちのサロン「ひかりの風」

現在病気で苦しんでいる方、大切な人を亡くされた方の「心のケア」を目的としたサロンが、毎月第4土曜日の午後2時から4時まで、近鉄奈良駅から徒歩10分のところにある日本キリスト教団 奈良教会(奈良市北半田西町11)で行われている。

「高齢化と共に『病と共に生きる』時間も長くなりました。しかし病院では、葛藤や不安を打ち明ける時間や場所を確保することが困難な状況です」と語るのは、同教会の牧師である汐碇直美(しおいかりなおみ)さん。これまで長野市のホスピスでチャプレン(教会外で働く牧師のこと)として働き、病で悩む人々やその家族にとっての心のケアには「対話」が大切であると身をもって学んだ。

そこで同教会でも、死や病の悩みを話せるフラットな場所として、奈良いのちのサロン「ひかりの風」を2022年11月からスタート。参加無料で予約不要。汐碇牧師と知人の看護師、教会員ら6人で対応し、2023年3月6日現在でこれまで4回開催。毎回数名が相談に訪れているという。

「対話には特別な技術はありません。相談者に寄り添って、お話に耳を傾け、一緒に悲しみ、悩み、時には喜ぶ。答えを探すお手伝いができれば」と汐碇牧師は想いを語る。

「なかなか人に相談できないことを聞いてもらえてありがたい。貴重な場所です」と、相談に訪れた男性はそう語った。
「信仰のあるなしでなく、地域と共に歩む場所でありたい。本サロンも伝道を目的としたものではありません。どなたでも気軽にお越しください」と汐碇牧師。

 

<汐碇直美さん>
奈良教会牧師。淀川キリスト教病院のチャプレン・臨床パストラルカウンセラーとしても活躍。

 

 

(問い合わせ)
奈良いのちのサロン「ひかりの風」
日時:毎月第4土曜 14時~16時 予約不要・無料(時間内は自由に出入り可。勧誘等は一切ありません
場所: 奈良県奈良市北半田西町11  日本キリスト教団 奈良教会
電話:0742-22-7816(汐碇)