〈奈良市〉世にも珍しい“双頭のボタン” 世界遺産・薬師寺で開花

玄奘三蔵院伽藍の門前に珍しいボタンが開花

奈良市の世界遺産・薬師寺の玄奘三蔵院伽藍で5月、1つの茎の頂点から2つの花が咲いた「双頭のボタン」が見つかりました。境内では珍しい花を一目見ようと多くの人が訪れています。

薬師寺では玄奘三蔵のふるさと・洛陽がボタンの産地であることに因み、令和3年(2021)から伽藍に約50種のボタンが植えられています。

双頭のボタンはそのうちの「島美人」という品種で、4月下旬につぼみをつけ、5月6日に花が咲いたといいます。

同寺の生駒基達 副住職によると、一つの茎から枝分かれして複数の花をつけることはあるものの、同じ部分から2つの花が咲くことは珍しく、ボタンに詳しい専門家に尋ねても「見たことがない」と話していたそう。

玄奘三蔵院伽藍は散策自由。双頭のボタンは今週いっぱいまで楽しめる見込みです。

玄奘三蔵院伽藍
基本情報 Basic Information
薬師寺