〈三郷町〉火の粉吹く絶景花火!1300年続く奈良・龍田大社『風鎮大祭』

日本遺産にも登録!1300年以上受け継がれる夏祭り

奈良県三郷町にある龍田大社は約2100年前、崇神天皇の時代に創建されたと伝わる古社。風の神様である「天御柱大神」「国御柱大神」を祀ります。

この神社に1300年以上前から伝わるのが『風鎮大祭』。4月に行われる「例大祭」とともに、龍田大社の最も重要な祭りとされ、毎年7月の第1日曜日(2023年は7月2日)に行われています。

祭日の1週間前から御饌祭(みけさい)が始まり、前日まで1日2度、神様に朝夕の食事が供えられます。風鎮大祭はその結願日である7日目に行われます。

神賑行事も見どころ

祭典が終わった後、午後からは「暴風洪水が起こらないように」と神賑行事が行われます。

居合剱詩舞道奉納では、静から動への一瞬の気迫に息をのむ柳生新陰流の「居合」と、華麗な日本水華流の「剱舞」が舞われます。

岐阜県中津川市に鎮座する風神神社に伝わる安岐風神太鼓の奉納や、関西を中心に活動する浪花粋囃楽団による地車囃子と龍踊りの奉納など、県外からの奉納演舞もあります。

安岐風神太鼓の奉納
浪花粋囃楽団による地車囃子と龍踊りの奉納

日が沈んだら拝殿前の広場に集合! 提灯を中心に三音会の河内音頭に合わせた賑やかな民踊が繰り広げられます。参加自由なので、皆さんも一緒に輪になって踊りましょう♪

由緒ある巫女の家に受け継がれる『龍田神楽』

神賑行事で注目したいのが『龍田神楽』。三郷町立野坂根地区には龍田大社の神事に深く関わってきた「坂本家」という巫女の家系があり、龍田神楽は同家に代々伝わる舞です。

歴史ある巫女家が舞う伝統の神楽とともに家内安全・商売繁盛を祈願しましょう。

撮影NG!火の粉が降りかかる圧巻の『風神花火』

大祭を締めくくるのは「風神花火」。風鎮大祭を象徴する奉納行事で、神職の人々によって手筒花火が奉納されます。

大きく吹き上がる花火は約4~5mの高さに! 夜の境内にキラキラと輝く火の粉はとても幻想的です♪

※あくまでもイメージ

イラストはざっくりとしたイメージですが、実際は両手に持つ小さい手筒花火、地面に置くタイプのもう少し大きな吹き上げ花火ナイアガラ花火が奉納されます。

当日は混雑も予想されるため、安全面の観点から花火の写真撮影はNG。鮮やかな奉納花火は直接目に焼き付けて帰りましょうね!

そして翌日、風の神様が降臨したとされる飛地境内地『御座峰(ござがみね)』にて大祭の無事斎行を奉告し一連の祭典が終了となります。

今年の夏は日本書紀にも記される伝統の祭りへお参りしてみませんか?

基本情報 Basic Information
龍田大社/たつたたいしゃ

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