【大和郡山市】源九郎稲荷神社

●げんくろういなりじんじゃ

どんな神社?

人形浄瑠璃や歌舞伎の「義経千本桜」に登場する源九郎狐を祀る神社。源義経が兄・頼朝の追討から吉野に逃れた際、白狐が家臣の佐藤忠信に化けて義経と妻・静御前を守り、感謝した義経が自身の名である「源九郎」を贈ったことに因みます。日本三大稲荷の一社にも数えられ、五穀豊穣、商売繁盛の神様として信仰を集めています。

歴代城主からの信仰も篤く、享保4年(1719)に洞泉寺東側の現在地に遷され、大正14年(1925)に現在の社殿が完成しました。

郡山城の鎮守社

豊臣秀長の時代、宝誉という僧の夢枕に翁の姿をした源九郎狐が現れ、郡山の南に御堂を建て、荼枳尼天を祀れば城の守護神になろうと告げました。このことを秀長に告げると、秀長は城の南に御堂(洞泉寺)を建て、城内に源九郎狐を祀り、城の守護神としました。

その霊力は偉大で、元和元年(1615)の大坂夏の陣で豊臣方の大野治房が郡山城を攻撃した際、城下に迫る火をみた洞泉寺住職・天誉上人が源九郎狐に祈願したところ、突然大雨が降り、大火を免れたと言います。

狛犬のかわりに狛狐
いたるところに白狐が!
基本情報 Basic Information
源九郎稲荷神社/げんくろういなりじんじゃ