冬季特別展 「春日大社に伝わる『侍の魂—弓馬と刀剣—』」
日本では合戦の場面は、馬にまたがる大将同士の名乗りや弓矢の応酬から、時代と共に歩兵による集団戦が中心となっていきます。春日大社には国譲りの武神としても古くから篤い信仰が寄せられました。
武家政権となる鎌倉時代からサムライ達が祈りを込めて、御神前に捧げた、刀剣類や弓具・馬具などを、使われている様子を描いた絵巻などと共に展示します。

〈侍の魂Ⅰ〉弓馬の道
侍の心構えを示す言葉は「弓馬の道」です。馬を操りながら矢を自在に射ることが出来なければならなかったからです。
本章では屋島における那須与一の活躍を描く屏風や日本最古の流鏑馬像、そして豪華な蒔絵の鞍などを展示します。
〈侍の魂Ⅱ〉弓矢の歴史
侍の戦いはまず弓矢の技より始まりました。本章では古神宝の平安の弓矢をはじめ、近世の弓までを展示。箙や矢筒など矢の容器の様々も展示します。
注目は、関白 豊臣秀次から拝領したという雪荷村の名弓です。
〈侍の魂Ⅲ〉捧げられた刀剣
武士の魂を象徴するのが刀剣です。武士は最高の刀を神々に捧げました。本章では侍が多く用いた実質的な仕立てである黒漆太刀や、源義経奉納の社伝がある赤胴造太刀(革包太刀)を展示します。