国道24号の敷設により現在地に移転した櫻井寺。現在の伽藍は昭和42年(1967)の建立で、本堂や山門、鐘楼は鉄筋コンクリート造です。設計は昭和を代表する建築家・村野藤吾。村野は近鉄橿原神宮前駅舎や南都銀行本店(増築部分)なども設計しています。
また庭園は、今西家書院庭園や旧大乗院庭園など、数多くの庭園修復や作庭を手掛けた庭園研究家・森蘊(もり おさむ)の作庭。大規模ではありませんが枯山水の庭園が境内北東隅にあります。
ちなみに旧本堂は箱根・芦ノ湖のほとりに移築され、京風湯豆腐のお店として活躍していたそうですが、現在は閉業してしまったそうです。