【葛城市】角刺神社

●つのさしじんじゃ

拝殿

どんな神社?

葛城市忍海・南新町の氏神さま。祭神は飯豊青尊。飯豊青皇女が天皇の代わりに政を行った忍海角刺宮跡と伝わります。境内にある鏡池は皇女が水面を鏡代わりに使っていたのだとか。中将姫が當麻曼荼羅を織るための蓮糸を採った池としても知られています。また境内の北側には忍海寺があり、本尊の十一面観音立像は皇女の姿を模したものと言われています。

鏡池

幻の女帝・飯豊青皇女とは

飯豊青皇女は5世紀末の皇族。第17代履中天皇の王女、あるいは市辺押磐王子(履中の子)の王女と伝わり、葛城氏の血を引いています。「飯豊」には「フクロウ」の意味があります。

皇女は第22代清寧天皇の崩御後、第23代顕宗天皇が即位までの間、政治を執ったとされていて『扶桑略記※』には「飯豊天皇」とも書かれています。しかし、臨時の執政だったと認識され現在では不即位天皇の扱いとなっています。もし即位が認められれば推古天皇よりも約100年も前に誕生した日本最初の女帝となることから「幻の女帝」と呼ばれています。

※平安末期、天台僧・皇円が神武天皇~堀河天皇までの事柄を編年体で記した歴史書。全30巻と伝わり、うち16巻と抄本が現存している。

飯豊天皇陵(葛城市北花内)
基本情報 Basic Information
角刺神社/つのさしじんじゃ
  • 住所: 葛城市忍海322