神社仏閣 2021.5.14 staff 【奈良市】夜支布山口神社 ●やぎゅうやまぐちじんじゃ 大柳生の里の守り神 創建年代は不詳ですが、大柳生の氏神で『延喜式』にも記載される由緒ある神社です。集落の長老の家に一年交代で神様の分霊を迎える「廻り明神」という珍しい行事があり、毎年8月中頃にその家の庭で太鼓踊り(県指定無形民俗文化財)が奉納されます。700年以上の伝統がある太鼓踊りですが、平成24年(2012)以降は休止され現在は廻り明神の当家制度だけが残っています。一方で令和元年(2019)に興東館柳生中学校の生徒が地域学習の一環として太鼓踊りを披露するなど、復活を願う動きもあります。 春日移しの社殿 地上に突き出た巨大な磐座をご神体とする摂社・立磐神社は、一説によると夜支布山口神社の創建以前からあったともいわれています。立磐神社の本殿は延享4年(1747)に春日大社本殿第四殿を移築した、「春日移し」が使われています。 拝殿 摂社・立磐神社