千代ヶ丘卓球同好会(奈良市)

運動とおしゃべりが元気の秘訣
卓球は、健康づくりの社交場

奈良市西部にある千代ヶ丘自治会は、850世帯2300人で構成され、そのうち高齢者が950人暮らす、奈良市内で最も大きな自治会。今回紹介する千代ヶ丘卓球同好会は、2011年に自治会内クラブとして発足。当初は、集会所で活動していたが、人数が増えて手狭になったため、2014年に現在の「大倭滝の峯荘体育館」へ場所を移動。67歳から87歳までの男女23人が2班に分かれ、火曜と土曜の午前中に練習に励んでいる。

卓球は、高齢者のスポーツとして最適。運動神経が衰えないし、ボケ防止に良い。常に速い球を追いかけるので動体視力も鍛えられます。私自身、運転免許の更新では『動いている物体がよく見えていて、視野が広いですね』と検査員の方に驚かれます」と語るのは、会長の宗順一郎さん(85歳)。

日々の練習メニューは、館内の掃除とラジオ体操に始まり、続いて全員でクロスの4人打ち。休憩を挟んで、ダブルスやシングルなどのゲーム形式を交代で10分間ずつ。3時間みっちりの内容だ。体育館は冷暖房完備で、ピンポン球の数も豊富。1年を通じて、卓球に集中できる快適な空間だ。

12年前の入会当時は温泉卓球ぐらいの素人だった小嶋美也子さんは「卓球はストレス解消です(笑)。卓球以外にも、花見やハイキング、忘年会などのイベントもあって楽しい。これまで町内会の知り合いといえば、ご近所サンか子どもの親同士でしたが、卓球のおかげで新たに繋がることができました。まさに大人の居場所づくりですね」と、同会の魅力を教えてくれた。

「他のスポーツと一緒で、やっぱり人間関係が生まれることですね。この同好会は、宗会長のリーダーシップが素晴らしい。皆がイキイキと楽しく活動できています。生きがいを与えてくれて感謝です」と語るのは、中学時代から卓球に親しんできた岩井晟(あきら)さん。技術指導の面でも同会を支えている。

グッパーでホイ
「過去の話はしない、未来の話をしよう」が、おしゃべりのルール

「皆で集まって世間話をするのも楽しみの一つ男女年齢関係なく仲良しですよ。何より皆さん10年以上経ってもカラダが変わらない。腰が曲がったり、動けなくなったりということもないですね」と、宗会長は教えてくれた。週1回3時間、しっかり卓球で体を動かして、楽しくおしゃべりすることが、健康維持につながっているようだ。

「続けるか辞めるかも自由。これからも楽しくおしゃべりしながら、卓球を続けてもらえれば…。私は今85歳ですが、おそらく90歳になっても続けていると思います(笑)。皆さんも卓球しませんか? 健康にいいですよ」と、宗会長は笑顔で抱負を語った。

TEAM information

日時
火・土曜 9:00~12:00
場所
大倭滝の峯荘体育館(奈良市千代ヶ丘2丁目3−1)
募集
奈良市千代ヶ丘にお住まいの方(千代ヶ丘自治会に所属)
年会費
2,400円/人
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