若者の生きる意欲を支えるシンポジウム

若者の生きる意欲を支えるシンポジウム

奈良大学は、自殺予防の研究者・行政・施設担当者などが支援現場の実態を報告・議論する「若者の生きる意欲を支えるシンポジウム」を開催します。

日本人の自殺者は年間2万人を超えており、なかでも自殺は若年層(1010~39 歳)の死因1位となっています。その動機は、複合的な原因および背景を有しており、様々な要因が連鎖する中で起きていると考えられます。
現代を生きる若者達は、幼少期の性被害、虐待、ハラスメント、またネット上での傷つき体験などトラウマを抱える者が少なくありません。子どもの頃に受けた心の傷により、人との交流に不安と恐怖を感じ、自分と向き合うことができなくなります。
このような社会において、生きることに苦しみと絶望を抱える若者達を理解し、援助する仕組みが求められています。そこで現場の実態を共有しながら議論すること目的に、社会心理学特殊講義「自殺予防の心理学」を担当する心理学科・太田仁教授らが中心となって、国内各地から専門家を招聘し、 「若者の生きる意欲を支えるシンポジウム」を企画しました。

シンポジウムでは、自殺予防研究の第一人者であり、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所室長を務めた、立命館大学 総合心理学部 川野健治 教授が、若者の自殺予防に関する基調講演を行った後、長年現場で自殺予防に取り組んできた研究者、行政担当者、児童・障害者相談所、放課後等デイサービスの職員らが順番に登壇し、絶望の淵にある子ども達の理解と支援について、実態を共有しながら議論します。
また、被害者に寄り添う難しさから、支援者が疲れ果て支援を中断することのないよう、新しい気づきを得る場にしたいと考えています。

イベント概要 Event Summary
開催日
2023年10月28日(土)
開催時間
13:00~17:40 (受付開始 12:30~)
開催場所
奈良大学 C棟102 教室(奈良市)
料金
無料
お問合せ
奈良大学総合研究所(0742-41-9508)までお問い合わせください
奈良大学
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