【奈良市】正木坂剣禅道場

●まさきざかけんぜんどうじょう

どんなところ?

芳徳寺から少し下った、柳生三厳(十兵衛)の弟・友矩の邸宅跡と言われる場所に建つ剣道場。

「正木坂剣禅道場」の名前は、柳生十兵衛が延べ約1万人ともいわれる弟子を鍛えたと伝えられる「正木坂道場」に由来します。柳生新陰流の精神「剣禅一如」を受け継ぐ道場で、道場を囲う三面には座禅のための畳敷きの床が一段高く張られています。

昭和40年(1965)、当時の芳徳寺住職・橋本定芳氏の尽力で建立されました。計画が立てられたのは昭和6年(1931)なので、実に34年の歳月がかけられました。その間、木村篤太郎や宇垣一成、徳富蘇峰、犬養毅など多くの政治家、財界・文化人の尽力があったと言われています。

建物は奈良地方裁判所として使われていた興福寺一乗院の屋根と柱を移築し、正面入口は京都所司代の玄関を移設したものです。

菊の御紋。京都所司代の名残?
基本情報 Basic Information
正木坂剣禅道場/まさきざかけんぜんどうじょう
  • 住所: 奈良市柳生下町