〈奈良市〉第17回南都華香会書作展(〜8/29)

書の語りかける言葉や筆勢、墨色に魅かれるひとときを

南都(奈良)の若い僧が宗派を超えて集まり書を学んでいる「南都華香会(なんとかこうかい)」。第17回書作展が、8月23日から近鉄百貨店奈良店で始まりました。

同会は昭和59年、岐阜女子大学名誉教授の中村象谷氏の指導を仰ぎ、文字通り〝何と書こうかい〟の合言葉の下に月2回、現在は大安寺を会場として書に親しんでいるそうです。

30年を経て世代交代もありながら、初めは東大寺・西大寺・唐招提寺・薬師寺・法隆寺の6か寺だった参加寺院も今では20か寺に増え、20歳代から70歳代までの35会員が、書の奥深さを和気あいあいと追求されています。

同会では、会員の鍛錬発表の場としての作品展を2年おきに開催しており、今年もたくさんの力作が並びました。掛け軸や色紙など約40点の作品は販売され、福祉に役立てられるとのことで初日から売約済みのものも。
その会場に華を添えているのは、万葉の花研究家の片岡寧豊さんの生花(小原流)です。季節の花木をさりげなく、それでいて墨色の力強さ、たおやかさをそれぞれに引き立て、会場の空気を和やかなものにする役割を務めています。

挿花/万葉の花研究家 片岡寧豊
イベント概要 Event Summary
開催日
2023年8月23日(水)〜2023年8月29日(火)
開催時間
10:00~19:00 ※最終日は15:00閉場
開催場所
近鉄百貨店奈良店5階 美術画廊(奈良市)
料金
無料
【華香会】
会 長:岡崎良昭師(長弓寺薬師院)
事務局:高田良法師(法隆寺) 石田太一師(唐招提寺執事長)
近鉄百貨店奈良店