奈良市出身のギタリスト谷本正夫さん 東北震災支援コンサート

「あの震災を風化させたくない」
12年間で250回以上のチャリティーコンサートを開催

奈良市出身、クラシックギター演奏家の谷本正夫さん(76)は、東日本大震災から12年たった現在でも、年間約30回もの復興支援コンサートを全国各地で行っています。

震災発生後の翌月に物資を届けに被災地を訪れた谷本さん。惨状に衝撃を受け「自分に出来ることはないか?」と、震災2か月後から被災地支援の寄付を募るチャリティーコンサートをスタート。

これまでに滋賀県、奈良県、福井県のほかニューヨーク、韓国など12年間で250回以上公演。現在も続けています(2023年3月現在)。

奈良教会でのコンサート風景

コンサートの演目は、スペイン民族音楽、映画音楽、日本のなつかしの歌など約10曲。すべてギター1本の調べで聴かせてくれます。

中には、超絶技巧で有名なフラメンコギタリストの革命児『パコ・デ・ルシア』のリズムも。これまで弾けなかった難しい曲にあえて挑戦することで、被災者の思いに少しでも寄り添いたい…と、5~7時間の弾き込みを今も毎日続けています。

谷本さんを突き動かす想いはただ一つ「あの震災を風化させてほしくない」――。谷本さんのギターを聞いてみたい方、活動を応援されたい方、ぜひご参加されてはいかがでしょう。

【TEL】 080-5365-3498(ふれあいアートスクール 谷本)

 

=コンサート曲の抜粋=
・禁じられた遊び(スペイン民謡)
・アストゥリアス(I.アルベニス)
・ゴヤの美女(E.グラナドス)
・大聖堂(A.バリオス)
・粉屋のおどり(ファリャ)  ほか
・映画音楽 日本のうた

コンサートのパンフレットは、すべて谷本さんの奥様によるデザイン
谷本正夫さん
 1947年奈良市生まれ、滋賀県高島市在住のクラシックギター演奏家。高島市に本拠地を移す前は、奈良県内でギター教室を主宰。滋賀県高島市、大津市、京都市での教室活動とともに、年間30回もの震災支援コンサートを行う。

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