『なら国際映画祭 for YOUTH 2025』開催!学生監督が制作した「やまのべradio」をプレミアム上映

9月21日から23日の3日間にかけて、奈良公園バスターミナル レクチャーホールと、大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「Dialogue Theater いのちのあかし」を会場に「なら国際映画 for YOUTH 2025」が行われた。
同映画祭は次世代を担う未来の映画人を発掘し、育成することを目的に開催。奈良・大阪・京都・滋賀の13歳~20歳、のべ17人が参加しユース映画制作ワークショップやユース映画審査員、ユースシネマインターンの3つのプログラムが行われた。今年の夏にユース映画制作ワークショップで作られた短編映画『縁 en』をはじめ「ベルリン国際映画祭」が推薦する長編3作品や、「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2025 受賞作品セレクション」の短編5作品などの上映が行われた。
9月21日にはオープニングフィルムとしてNARAtive Jrプロジェクト『やまのべradio』をプレミア上映。作品はユースシネマプロジェクトを卒業したメンバーによる企画応募の中から選ばれた、京都府の小松頼礼よりなりさん(19歳)が監督を務めた。プロのスタッフと共に天理市で撮影が行われ、読売新聞の「YC天理」も撮影ロケ地として協力した。上映後には小松監督や監修の河瀨直美さん、主演の山村憲之介さんなどの出演者が登壇し舞台挨拶が行われた。
小松監督は「脚本がなかなか書けず苦労した。新聞配達のシーンでは雪の降る中、色々な人に支えてもらい一軒一軒撮影の許可を取って撮影を行った。映画の中にはスクリーンに映っていないことがたくさんあると感じた」と撮影時を振り返った。
また、河瀨直美さんは「この映画で天理に住む人たちの素晴らしさを描けたと思う。監督は映画を作る経験が全くないなか、逃げないで最後まで完成させた。この経験がこれからの力になれば」と感想を述べた。
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