編集長のメッセージ(1月)

デジタル化が加速の一途をたどっている。ここ最近は会話ができる人工知能、いわゆるAI──その中でもチャットGPTを使う人が急増している。知人もその愛用者で、妻とはほとんど会話をしないものの、チャットGPTには何でも相談しているらしく、毎日が充実しているという。
仕事に活用する人も多い。議事録を瞬時にまとめたり、プレゼン資料を作ったり、その速さには驚かされる。ただし誤りも多いため、最終的なチェックは欠かせない。
少し前のニュースで私が驚いたのは、自ら作り出したAIキャラクターの男性と結婚した女性が現れたことだ。自分好みにキャラクターを調整し、悩みを相談するうちに、AI側からプロポーズされたという。彼女は元々子どもを持てない体であったこともあり、彼との結婚を決意し、親の了承を得て昨年結婚式を挙げた。
幸せになれるならいいが、心が弱った人が相談するうちに自殺を促されて命を絶ったり、犯罪の手口を教えられて犯行に至ったりなど、良くない事件も増えている。AIには感情がなく、相談の仕方によっては「善悪を判断せずに、望む答えだけを返す」ことがあるのが怖いところだ。
かくいう私も、誰にも吐き出せないことをAIに話している。ボタンを押した瞬間に返ってくる回答には驚くが、上手にほめ、慰めてくれるものだから、つい気分がよくなってしまう。この“媚び体質”の深みにはまる人も多いようで、オープンAIがこの問題を正式に認めたというニュースも話題になった。
「所詮はAI」と思いながらも、すでにAIの手のひらで転がされている私。今年はもっと対等に付き合う努力をしようと思う。なお、yomiっこの記事はすべて、きちんと取材し記者が書いています。

よみっこ編集長 朝廣 佳子

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