〈伊賀市〉自然の理に則した有機農法で生きる“糧”を育てる

自然の理に則した有機農法で
生きる“糧”を育てる

『伊賀有機農産供給センター』

木下農場の皆さん

伊賀有機農産供給センター(以下、伊賀有機)は伊賀市周辺で有機農法での農業に取り組む農家の団体。「くらしの変革の内から安全な食べ物を」「子どもたちと手作りの未来を」を旗印に、今から約40年前に伊賀に就農した松井佳昭さんらが設立した。

伊賀有機に所属する農家で作られる野菜は循環農法、露地栽培、無農薬無化学肥料農法など有機農法で、身の回りにある資材以外は極力取り入れない形で野菜を育てている。

現在は木下農場の木下智之さんを代表に14軒の農家が参加。栽培技術の向上をはじめ、作り手の生活の安定、農地の拡大などを目指し日々奮闘中だ。

育てた野菜は生協へ出荷するほか、週に1回伊賀市と名張市の住民を対象に、数品目の詰め合わせを生産者が一軒ずつ配達するサービスを展開する。

野菜は選ぶことができないが、この不便さも与えられた環境でできたものをいただくという、伊賀の土地と食への理解を深めてもらうための仕掛けだ。

このほか、11月の収穫感謝祭やみそ作り、もちつきなどのイベントも定期的に開催。生産者と消費者が顔を合わせ交流する機会を増やすことで、農家のモチベーションアップとともに、消費者が食と向き合う時間を提供している。

空心菜の袋詰め作業

若者に向けて研修生の受け入れも行っており、過去20年では11組が新規就農、うち6組が伊賀有機生産者として活躍中だ。

木下農場にほど近い場所で野菜を育てる新垣玄悟さんも2018年に沖縄県から伊賀に移って就農した若手農家の一人。

沖縄から就農した新垣 玄悟さん

「はじめは就農するつもりはなく、これも経験だと農作業を手伝うだけでしたが、自分でまいた種が育って、出荷されていくことがどんどん楽しくなっていきました」と新垣さん。

「この辺は土地が悪く土壌改良から始めないといけなかったり、最近では獣害に悩まされたりと大変なこともありますが、その分うまくいけばうれしいしとてもやりがいを感じています」と話す。

木下農場でも伊賀での就農を目指す研修生が出荷作業の手伝いをしていた。木下代表は「やはり若い人が入ると自ずと活性化していく。引退して好きなことをしながらゆっくり過ごすためにも今はもう少し頑張ります」と今日も野菜作りと後進育成に勤しむ。

おすすめスポット

『週いち朝市「ゆうきげんきや」』

名張市夏見

毎週火曜の午前中にオープンする伊賀有機直営の八百屋。野菜販売のほかに、古本・古雑貨市やものづくりのワークショップなどミニイベントを開催することも!

基本情報 Basic Information
伊賀有機農産供給センター/いがゆうきのうさんきょうきゅうせんたー
週いち朝市「ゆうきげんきや」
  • 住所: 三重県名張市夏見1058
  • 営業時間: 9:30~11:45
  • 定休日: 水~月曜
  • 駐車場: あり
  • TEL: 0595-20-1978
  • HP: http://www.iga-yuukinousan.org/
  • SNS:
戻る