本誌「山寺おしょうのお悩み相談」
でおなじみの、吉野郡吉野町大師山寺で、大塚知明住職らにより、60年に一度の『丙午のおまじない』が開催され、全国から750人が参加した。
丙午は干支の組み合わせで60年周期の中でも最強の運気とされ、60年に一度巡ってくる丙午年の午の月、午の日に行う真言密教の秘法は、厄災を除く強いまじないとして弘法大師空海から寺に伝わったとされる。
同寺では、60年前の1966年に大塚知明住職の父の静遍貫主が行ったものを、今回、知明住職が口伝で引き継いだ。
チラシやSNSで呼びかけたところ、北海道から九州まで全国から申し込みが。午の日の6月1日と13日の二日間、吉野川に近い本堂前には長い行列ができた。
参拝者はまず入り口で赤いタスキをかけ、手には塗香を、口に丁子を含んで全身を清め、午年ゆえに馬頭観音像のお軸の前で待つ。その後一人ずつ呼ばれて、目隠しをして中に入り、普賢菩薩の御真言を唱えながら、印を結び、僧侶に手を引かれながら暗いお堂の中へ。目隠しを取って秘法を唱えていただき、おまじないの後加持祈祷を受け、最後にお札をいただいて終了。
参加者には若い人たちも多かったが、皆神妙な面持ちでご祈祷を受けていた。終わった後はさっぱりした様子で「次はもう来られないかもしれないから、受けられてよかった」、「これから頑張ろうと思えるきっかけになった」と感想を述べていた。
大塚住職は「幸せというのはいいことが起こるというよりも悪いことが起こらないことが重要です。最強のおまじないを受けていただいて、皆さんがよりよい人生を送っていただけたら。この秘法を行えたことにも感謝です」と話した。
