このお亀が池がある曽爾高原に行ってきました。池の周辺は一面ススキの原で、まさに幽玄の世界が広がっています。その日は霧が出ていて、前方5メートル先はまったく見えません。そのうえ、木でできた風情ある行灯が点々と道沿いに連なり、別世界へといざなうようです。話自体はとても奇妙な内容ですが、この話にまつわる地名は現地に残っています。お亀が大蛇になって襲いかかった所は「大口」。蛇がかま首をもたげてまっすぐの姿勢で追ってきた所は「立堀」。大蛇がひと息ついて休んだ所を「弊足」。大蛇が水を飲んだ所を「水呑」と言うそうです。伝説が地名になるのは楽しいですね。