10月22日[火]

〈奈良市〉旬の折衷美味を県内外の秘蔵酒と涼やかに飲み食らふ(折衷旬彩 香月)

仏伊和の技ありシェフの折衷旬彩料理を入手難義な秘蔵酒もそろえて

近鉄奈良駅からアーケードの商店街を徒歩約10分。3つ目の下御門商店街に入ってすぐの左手に、菰樽と橙色と白の大きなタペストリーが目に入ったらそこが「折衷旬彩 香月かげつ」です。
フレンチ、イタリアン、和食店でのチーフシェフをこなしてきたオーナーシェフが、腕を振るう美酒佳肴の店。野菜は地元奈良の有機野菜を中心に、肉は名産地の和牛と客に定評の鹿肉・猪肉などのジビエ類。魚は尾鷲や日本海の漁港直送の天然旬魚や貝などを、豪快あるいは繊細にはかります。
手前から穴子の煮こごり、黒毛和牛ひうち肉の炙り、鹿肉のスモーク

自家製ジビエが評判。そば粉メニューも進化中

客の誰もが絶賛するジビエ。猪や鹿など、懇意な漁師さんから「いいのが穫れた」と入荷次第、いくつもの調理法で「ジビエ食べ比べ」なんてメニューに仕立ててくれます。夏は漁師が絶賛する「夏鹿」もいただけます。
最近は、ソバ粉を使ったパンケーキやガレットなどのメニューにも凝り、お客様に人気です。御所でソバの無農薬有機栽培をし、そのソバ粉を使った蕎麦屋を起業したいという人を応援するために、メニューの開発をしているそうです。

自分の目と舌で確かめたものを提供
農家や蔵元へ足を運ぶのが日課

〆は奥吉野の極寒手延べ素麺「髙原乃糸」をあっさり目のだしでどうぞ。標高の高い高原地帯で厳冬期に家族で秘法製造している手延べ素麺で、極細なのに腰があり、練り込まれた吉野本葛でのど越しも最高です。生産量に限りがあり、なかなか入手も難しいのですが、香月の店主さんは遠路もいとわず直買い付けに通い、夏は「そうめん」、冬はちょっと太めの麺を「にゅう麺」で提供してくれます。
〝直買い付け〟と言えば、こちらの店主さん、お酒選びも実際に蔵元を訪ねますし、酒米の田植えや稲刈りの手伝いもします。入手難義な蔵元秘蔵酒が揃うのも納得です。
お酒には滅法詳しくて、ちょっと尋ねるとストップをかけるまでいくらでも話してくれますよ(笑)。料理とお酒のマッチングもぜひご相談を。呑みたいお酒から決めるか、食べたい料理を先に決めるか、どちらでもお好きなように♪ 厳選ワインも置いているので、ワイン派の方は、そちらもどうぞ。
奈良っこ、香月
奈良っこ、香月

鹿肉の燻製やスイーツなど、テイクアウトメニューも充実中♪

2024年夏に食品製造業の免許を取得、年末年始のオードブルやデザートなどに重宝なローストビーフやハム、ジビエ料理、スイーツ類のテイクアウトが可能になりました。楽チンして豪華に楽しみたいときに重宝しそうです。
基本情報 Basic Information
折衷旬彩 香月/かげつ
  • 住所: 奈良市下御門町28-1
  • 営業時間: 平日11:30〜14:00(LO)、土日祝〜15:00(LO)、17:30〜23:00(LO)
  • 定休日: 不定休
  • 駐車場: 近隣に有料パーキングあり
  • 席数: カウンター7席、テーブル20席、半個室3(4〜10人)、奥の間カウンター12 席※6~10人の宴に最適、20~25人で貸切OK
  • TEL: 0742-22-1018(FAX共通)
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