〈奈良市〉唯一無二の世界観で日本を制し、マジシャン世界一を目指す/マジシャン 橋本昌也さん

奈良で活躍する“奈良もん”
今回は、マジシャンの橋本昌也さんをご紹介!

今春、日本最高峰の大会「ジャパン ナショナル チャンピオンシップ オブ マジック2026」で1位と観客賞をダブル受賞した橋本昌也さん(36)。日本大会制覇は、2022年以来2度目だ。目指す先はマジック界のオリンピック「FISM」でのグランプリだ。昨年同大会で9位に入賞。また昨年は「TMAマジックコンベンション」で日本人として11年ぶりとなるアジアNO.1にも輝いた。
ジャパン ナショナル チャンピオンシップ オブ マジック 2026で1位と観客賞をダブル受賞
甘いマスクで公演は満員という華々しい活躍ぶりだが、実際はひたすら努力の人だ。
京都生まれの奈良育ち。マジックに出会ったのは小学校1年の時だ。おもちゃ屋のマジック売り場から動こうとしない孫に祖母が買った一つのマジック商品。虜になった少年はさらに中学校1年の時、テレビでのマジックに衝撃を受ける。この時プロマジシャンになる決意をし、ここからひたすら独学の毎日。お小遣いで買った1枚2千円の銀貨を24時間手放さなかった。食事もお風呂もトイレも、眠る時さえ握ったまま。銀貨が自分の手の一部になるまで指先の感覚を鍛えた。もちろん学校にも内緒で持っていった。
ちゃんとしたマジックじゃないのに披露はできないと、人には見せず一人の世界に没頭。人前でするようになったのは大学に入ってからだ。卒業する頃にはプロになる自信もつき、プロマジシャンへの道へ。表現をテーブルの上だけでなく舞台にまで広げるため、京都の河原町でロングラン公演を行っている劇場に出演。マジック以外にもジャグリング、パントマイム、ブレイクダンス、俳優など様々なプロフェッショナルが集まる環境で、舞台人として必要な多くのことを学んだ。これをきっかけに役者としての演技力や、パントマイムも会得。物語のような仕立ては、現在の独創的なステージづくりに生かされている。
30歳で新たな挑戦を考え始めた矢先、コロナ禍が襲う。「大好きなマジックがもう二度とできなくなるのでは」。初めて味わう絶望だった。しかしこの時間が逆に橋本さんを変えた。
観客と距離をとっても楽しめるものを追求、このコロナ禍の最中、誰もやっていない独自の作品を作り出した。同様に共に高みを目指す仲間もできて、コロナ開けにはチームの力を借りてコンテストに挑戦。いきなり日本大会で優勝を勝ち取った。
そんな彼が日々心掛けているのは、今に甘んずることなく成長すること。仕事で決して手を抜かないことだ。「マジシャンである前に人として素敵でありなさい」という尊敬する人の教えを大切に、観客が一人でも千人でも同じ熱量でマジックを演じる。
「コロナで僕のマジック人生は一度終わったと思っています。でも多くの人に支えられ、ここまで来ることができました。このご縁を大切に必ず世界一になります」
橋本さんが目指すのは、ただ驚かせるだけのマジックではない。見終えた人が少し幸せな気持ちになり、明日へ希望を持てるステージだ。その思いが、多くの人の心をひきつけてやまない。

9月18日(金)、神戸ラピスホールで開催される
「「IKUukaNライブ」に橋本さんが出演します!

IKUukaNライブ

2026/9/18(金)

¥:5,000円
会場:神戸ラピスホール

人気記事とあなたへのおすすめ