メディカル最前線vol.14 西の京病院 メディカルプラザ薬師西の京

日本人の2人に1人の割合でかかり、死亡原因第1位のガンだが、早期発見・早期治療で治癒する時代。”早期“とは、症状が出てからのことではない。悔しい思いをすることのないよう定期的な検診を肝に銘じよう。
西の京病院は、その早期発見に実力を発揮するPETを導入したメディカルプラザ薬師西の京を併設。以来、同検診と保険適応検査で5万4千件以上の実績を持つ同プラザを訪ね、PETの威力を取材した。

注射1本で全身チェック!  全身のガン発見に威力発揮

大腸ガン発見! ガンの疑いのある部分が赤く光り 位置や大きさ、悪性度を判定

●PETとは?
ガン細胞が正常細胞に比べ、3~8倍のブドウ糖を取り込む性質を利用し、全身画像を撮る検査。

薬剤注射後60分安静にした後、PETスキャナーで撮影(全身で約15分)

PETのメリット

①注射1本で全身の検索ができ、 肉体的・精神的負担が少ない検査法

②ガンの検出能力が高く、発見率は 通常の人間ドックの約10倍

③良・悪性の区別や進行度合いの判定可能

④病期診断、原発巣の検索可能

⑤経過観察、再発診断、治療後の効果判定に有効

PETのデメリット

①胃や泌尿器系等は他方より弱い
MRIやCT、エコー、血液検査 等との組み合わせで総合判定

②炎症等で偽陽性になることも

●PET検査は保険適応?

PET検査は、ガン患者の手術前後の病期診断や転移・再発の確認、治療効果の判定に有効とされ、保険医療に広く用いられている。早期胃ガンを除く全てのガン疾患と、一部のガン疑い病名で保険適応に、前記適応外については、自費検査となる。

仕事や費用を理由に検査を先延ばししたために、発見が遅れ悔しい思いをする人が後を絶たない!

最新PET-CTで高画質総合診断!

昨春、いち早く超高性能な検査と診断を可能にする最新PET–CT装置を導入した同プラザ。PETとCTを同時に行え、より的確な画像で従来以上に診断精度が向上しているという。通常、保険適応の検査で実用されているが、検診(保険外)で受けたい人には適用しているそうだ。

PETセンター長 尾辻秀章 医師

自覚症状が出たときは、 早期ではありません!

ガンの早期には自覚症状が出ないことがほとんど。症状が出る頃にはもう末期のことが少なくありません。定期的な検診での早期発見・早期治療を。いつもと異なる体のサインは、どんなことでも見逃さないで。

取材協力/医療法人康仁会 西の京病院 メディカルプラザ薬師西の京
https://www.nishinokyo.or.jp/

*yomiっこ2019年5月号に掲載の情報です

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