
「文字の書き間違いが多い」、「歩行中、人やものによくぶつかる」、「急に動くとよろめきやすい」。こんな経験はないだろうか。それ、動体視力が悪くなっているかも。
老眼をはじめ、かすみやぼやけなど、目の働きは年齢とともに衰えるだけと思っている方も多いだろうが、動体視力は今からでも鍛えることができる。元気な毎日のために動体視力について学んでみよう!
老眼をはじめ、かすみやぼやけなど、目の働きは年齢とともに衰えるだけと思っている方も多いだろうが、動体視力は今からでも鍛えることができる。元気な毎日のために動体視力について学んでみよう!
動体視力とは…?
動体視力は名前の通り、動くものを見る力。止まっているものを見る「静止視力」は眼球を動かす必要がないのに対して、動体視力は、眼球をスムーズに動かせるかどうかでその能力が左右される。
人は眼球周辺の6つの筋肉を使って眼球を動かしているが、加齢とともに筋力が落ちると、眼球の筋力も落ち、目の筋肉を自在に動かせなくなっていくことで、動体視力も低下してしまうというメカニズムだ。
動体視力が落ちるとどうなる?
動体視力は20代をピークに緩やかに衰え始め、40代以降はさらにその速度が増すと言われている。若い頃に見えていたものが見えなくなることで、段差や自分の足につまずいて転倒してしまったり、最悪の場合は車の運転中に事故を起こしてしまったりするリスクも増加する。日々を安全に暮らすためには動体視力が欠かせないのだ。

3秒でできる!
動体視力チェック
①
腕をまっすぐ伸ばし、親指を立てる。そのままできるだけ遠くの景色を見る。
②
すぐに立てた親指の爪に視線を移して、一瞬でピントが合えば動体視力は良い状態。しばらくピントが合わない場合は、悪くなっていると考えられる。
動体視力の維持、強化には
動体視力には、向かってくるもののスピードや距離感を見極める「ピント調節」と、目の前を横切るものなど、視界全体の認識を高める「周辺視野認識」の2つの力が必要。眼球を動かす外眼筋とピントを調節する内眼筋の両方を鍛えることで、動体視力の維持や強化が期待できる!

おうち時間や移動中に!
お手軽簡単トレーニング
左右だけでなく、
上下や斜めでも
上下や斜めでも
親指フォーカス
両手を肩の高さでまっすぐ前へ伸ばし、親指を立てる。

顔を動かさずに、左右の親指の爪を交互に素早く見る

両手を大きく広げ、顔を動かさずに、左右の親指の爪を交互に素早く見る
親指の爪にしっかりピントを合わせ、できる限り早く目を動かそう
目標タイム
90 秒以内
90 秒以内
▶︎
何秒でできる?
目標タイム
90 秒以内
90 秒以内
数字探しトレーニング
下図に1~30の数字が書かれています。順番に探して、何秒かかるか計ってみよう。

疲れ目にもオススメ!
ツボ押しマッサージ
目のまわりには、目の疲れを解消するツボがたくさん。代表的なものには「晴明」・「魚腰」・「太陽」・「承泣」の4つがある。魚腰は親指、そのほかは中指を使って、息をゆっくり吐きながら「イタ気持ち良い」と感じる強さで、それぞれ2~3回ずつ刺激しよう。目のトレーニング前後におすすめだ。

電車でできる
ながらトレーニング
電車に乗っている時に、動いている電車の窓から外の看板や通過駅の表示などを読む。
※気分が悪くなる場合は、すぐにやめましょう。
※気分が悪くなる場合は、すぐにやめましょう。
頭を動かさず、目だけで動いている目標をとらえるようにしよう。
