〈奈良市〉旬の折衷美味を県内外の秘蔵酒と涼やかに飲み食らふ(折衷旬彩 香月) 酒処・Bar 和食 コース料理 2026.7.27 やーさん 仏伊和の技ありシェフの折衷旬彩料理を 入手難義な秘蔵酒もそろえて 近鉄奈良駅からアーケードの商店街を徒歩約10分。3つ目の下御門商店街に入ってすぐの左手に、菰樽と橙色と白の大きなタペストリーが目に入ったらそこが「折衷旬彩 香月」です。 フレンチ、イタリアン、和食店でのチーフシェフをこなしてきたオーナーシェフ氏が、腕を振るう美酒佳肴の店。地元奈良の有機野菜やジビエに、尾鷲や日本海の漁港直送の天然旬魚などを豪快あるいは繊細に料(はか)ります。 自家製ジビエやスモークメニューが評判。 料理は酒の、酒は料理の味を互いに引き立てます ジビエにも定評があり、猪や鹿など、懇意な漁師さんから「いいのが穫れた」と連絡があれば、いくつもの調理法で「ジビエ食べ比べ」なんてメニューに仕立ててくれます。夏は漁師が絶賛する「夏鹿」もいただけます。 最近は、御所市の無農薬栽培ソバ粉を使ったパンケーキやガレットなどのメニューにも凝り、お客様に人気です。 手前から『無農薬御所蕎麦ピッツァ』『無農薬御所蕎麦パスタ』と黒毛和牛ヒウチ 写真は、手前が『無農薬御所蕎麦ピッツァ』、奥が『無農薬御所蕎麦パスタ』と、肉塊は黒毛和牛ヒウチです。 お酒は、左から『h3 IKKAKU 2024』(ヒトミワイナリー)、『オーディネール メルロ』(小布施ワイナリー)、『花巴 水もと Soda Pop』。いずれも夏にぴったりのさわやかなワインとスパークリング日本酒です。 自分の目と舌で確かめたものを提供農家や蔵元へ足を運ぶのが日課 〆は奥吉野の極寒手延べ素麺「髙原乃糸」をあっさり目のだしでどうぞ。標高の高い高原地帯で厳冬期に家族で秘法製造している手延べ素麺で、極細なのに腰があり、練り込まれた吉野本葛でのど越しも最高です。生産量に限りがあり、なかなか入手も難しいのですが、香月の店主さんは直買い付けに通い、冬は「にゅう麺」で提供しています。 店で使うものは、生産者と産物を自分の目と舌で確かめたものでないと人に勧められない方です。それが料理の味に表れ、地元奈良はもちろん、他府県の人たちまでに人気を博している理由なのでしょう。 〝直買い付け〟と言えば、こちらの店主さん、お酒選びも実際に蔵元を訪ねますし、酒米の田植えや稲刈りの手伝いもします。お酒には滅法詳しくて、訊くとストップをかけるまでいくらでも話してくれますよ(笑)。 【昼】 松花堂風 1,880円/2,380円 コース 4,800円~ 【夜】 アラカルト 480円~ 折衷おまかせコース ミニ 4,800円/フル 6,000円 ※コースは昼夜とも予約制 ローストビーフや焼き菓子など、テイクアウト・お取り寄せメニューも充実中♪ 2024年夏に食品製造業の免許も取得、年末年始のオードブルやデザートなどに重宝なローストビーフや鮮魚の味噌漬け、焼き菓子等のスイーツ類のテイクアウトやお取り寄せが可能になりました。楽チンして豪華に楽しみたいときに重宝です。 『新生姜のコンフィチュール入りパウンドケーキ』には、新生姜をキビ糖で炊いたコンフィチュールの刻んだものがアクセントに入っていました。グラニュー糖で炊いたものもあるのですが、驚きなのはそれらを3年~5年熟成させて角を取ってから使うという凝りよう! きりっとした風味が立つ口どけのよいケーキです。 家庭で既成の西京漬を焼くとつい焦がしがちですが、香月さんの『西京漬』は、味噌を取って真空パックされており、そのまま焼けるという手間要らず。お値段も手ごろな時短美味です♪ 自慢の『ローストビーフ』もぜひいただいてみてください。部位や時価により価格は変動しますが、お値打ちの味です。