船橋商店街に世界の伝統菓子&郷土菓子屋『pastane 蓮蓮』がオープン!

Pastane(パスターネ)とは、トルコ語で「お菓子屋」のこと。昭和レトロで近年人気を集める、奈良市の「船橋通商店街(ふなはししょうてんがい)」では、レトロモダンなフレンチ店や無農薬有機栽培野菜を扱う八百屋さんなど、若い人たちが次々に新店をオープンしています。

ここ数年は素朴さを売りにする焼き菓子の店も増えて、この蓮蓮さんで4軒目。実は1軒目は、このpastane蓮蓮さんの以前のお店「GLUTEN FREE is THE NEW BLACK」という焼き菓子カフェでした。

蓮蓮の店主さんは、世界の伝統菓子や郷土菓子の由来やそのストーリーに魅せられてお菓子作りを始め、レンタルの調理工房でお菓子を焼いては、各地のイベントに出店していました。
自分の工房を持ちたいと思っていた時に、客として訪れていたTHE NEW BLACKの店主に「ここでどう? 私は海外へ移住するので」となったんだとか…。 

看板商品の『ヴィクトリア サンドイッチケーキ』1カット380円

体に優しい材料を使った様々な国のお菓子

アンティークのカップボードに並ぶのは、国産小麦粉、赤玉卵、キビ糖、甜菜糖、四葉バターなど、体に優しい素材を使って焼き上げた様々な国の伝統菓子や郷土菓子。店主が看板商品という『ヴィクトリアサンドイッチケーキ』は、バターでしっとりと焼いたパウンドケーキにカシスとブルーベリーのジャムを挟んだケーキ。その物語は…。

一つひとつのお菓子にまつわる物語、その味に奥行を

英国のヴィクトリア女王時代、夫のアルバート公が死去し、悲嘆にくれる女王を慰めるためのティーパーティー用に焼かれたケーキで、英国のティータイムには欠かせないものとなったものです。
どこの家でも焼かれるようになり、各家庭ならではの味わいになっていったとのこと。

そのほか、スペインの修道院で食べられている『くるみのさとうがけ』、英国のサマーセット地方でイースターの時期に食べられる『サマーセットイースタービスケット』など、口中でほどけていくお菓子のおいしさとともに物語の登場人物たちが出現してきて、より味わい深くなりそうです。

アンティークの椅子に腰掛けて、気分は英国のティータイム

こじんまりした店内には4人掛けのテーブルと2人掛けのテーブルが一つずつ。時代を感じさせる英国のアンティーク家具です。
そこに腰掛けて、好きなお菓子をそのお菓子の由来に思いをはせながら、コーヒーやオーガニックティーなどと一緒にいただいてみてください。英国の人たちのティータイム習慣を大事にする思いに共感できること請け合いです。
テイクアウトして家族でのティータイムにもどうぞ。

基本情報 Basic Information
pastane 蓮蓮/パスターネ はすはす
  • 住所: 奈良市芝辻町11−43シティホームズ114号
  • 営業時間: 10:00〜17:00
  • 定休日: 火曜〜木曜、土曜
  • 駐車場: 近隣に有料Pあり
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