メディカル最前線vol.33 西の京病院 慢性腎臓病〈CKD〉外来(腎臓内科)

【慢禁煙外来性腎臓病【CKD】外来(腎臓内科) 】
専門医とチームでサポート!

日本人の国民病の一つ、慢性腎臓病(CKD)は、放っておくと腎機能が低下して透析が必要となり、脳卒中や心臓病などの合併症を伴い、命に関わることがある。”早期発見・早期治療で健康寿命を延ばそう“と、専門医を中心にチームが一丸となって患者のトータルケアに当たっている西の京病院「慢性腎臓病外来」の酒井圭慧子医師に話を伺った。

腎臓の働き

①尿を作り血液を浄化…老廃物排泄・水分や塩分量 (電解質:Na・K・Cl)の調節
②ホルモンを作る…血圧の調節ホルモン、骨の健康維持のホルモン、赤血球を作るホルモン

慢性腎臓病(CKD)とは

CKD:Chronic Kidney Disease

慢性腎臓病(CKD)とは腎臓の働きが慢性的に低下する病気。だが、かなり進行しない限り自覚症状が現れず、気づいたときには悪化していることが多い。腎機能がひどく低下すると回復は期待できず、脳卒中や心臓病などの合併症を引き起こし、透析や腎臓移植が必要となる。
●自覚症状
尿の異常(頻尿)、疲労・倦怠感、食欲 不振・吐き気、貧血、むくみ・かゆみ、 息苦しさなど

腎臓は〝沈黙の臓器〟と呼ばれ、自覚症状を認める頃には、かなり進行している可能性大!

●CKDの診断
尿検査による蛋白尿と、血液検査による クレアチニン値を基に評価

ストップ!慢性腎臓

専門家のアドバイスを受けつつ、必要に応じて禁煙補助薬を使用することで、禁煙の成功率は高まる。同院では禁煙治療に精通したスタッフが、患者に寄り添って個別指導を行うので、苦痛を伴わずに治療ができる。

同院では、1〜2週間の教育入院で、外来だけではなかなか難しい1日の塩分摂取量・24時間の血圧測定、腎臓の働きや合併症の評価、機能低下の原因を調べ、それに沿ったアプローチ(食事や生活の指導)を行う。
生活習慣の改善や食事療法はリハビリテーションや栄養サポートチームと協力し、CKDの原因や合併症管理は、糖尿病・循環器などの専門医師と連携して、総合病院ならではのトータルケアに注力する。

初期治療をしっかりしていれば、たとえ透析導入になっても元気な日常生活を送りやすいです

透析生活もチーム連携でサポート

4施設162床、約400人の患者は県下最大級という実績を持つ同院。高度な知識と技術を持つスタッフがチームで患者のライフスタイルに合った透析生活をサポートする。
慢性腎臓病は、コップに水を注いでいくような病気。あふれるまでわからない! だから、血液や尿の定期健診で早期発見・早期治療が大切です。一度専門医へご相談を。
酒井 圭慧子 医師
・日本内科学会認定内科医
・日本腎臓学会認定専門医
・日本透析医学会専門医

【慢性腎臓病(CKD)外来】

日時:毎週月曜 13:30〜 ※電話事前申し込み
対象者:腎臓病が気になる人及びそのご家族、腎臓病と診断された人
患者様相談窓口:TEL.0742-35-2055
(月〜金14:00〜17:00、土9:00〜12:00)

■問い合わせ/患者支援センター TEL.0742-35-2219
■取材協力/医療法人康仁会 西の京病院 TEL.0742-35-1122(メディカルプラザ薬師西の京事務局)奈良市六条町102-1
https://www.nishinokyo.or.jp/

基本情報 Basic Information
西の京病院/にしのきょうびょういん
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