〈高取町〉ご神木の根っこから龍神様が現れた!? 『天満神社』 2024.1.10 鮎 菅原道真公を祀る旧村の村社 奈良県高取町市尾に鎮座する天満神社。高野街道(巨勢路・紀路)に面する小高い丘の上に社を構え、かつては市尾地区を含む旧船倉村(1954年合併)の村社でした。 元日に訪ねたので立派な門松が飾られていました。近隣住民の参詣者もチラホラ 丘の上の境内は広々としており、菅原道真を祀る本殿の前には瓦葺きの拝殿と立派な狛犬・石灯籠が建っています。 また本社向かって右手には遥拝所やゲートボールができる広場、遊具があり公園のようになっています。神社の北側には石室が見学できる国史跡『宮塚古墳』もあります。 鳥居前のクスノキに現れた龍神様 鳥居前のクスノキの巨樹には『楠の龍神様』という伝説が残されています。 神社の周りに家が一軒も無かった時のこと、神社近くの天満池には2頭の龍神様が棲んでいました。しかし、人々が家を建て住むようになると1頭の龍神様が生き埋めに。 残された龍神様は怒り狂われ、人々はそれを鎮めるために何年もの間、天満神社にて祈り続けました。するとある時、楠の根元に龍神様の顔が現れた、というものです。 こちらが龍神様の顔(?)と伝わる根っこ。くぼみが目になっていますね。左目にはお賽銭を入れる折敷とお供えが置かれていました。 ちなみに龍神様が棲んでいた天満池はここから東へ1分ほど歩いた場所にあります。現在は小さなため池ですが、かつては美しい水が湧き、水面は七色に輝いていたそうですよ!