〈天川村〉世界遺産・大峯山修験者の聖地!水湧く泉に龍王が棲む『龍泉寺』

修行者の身を清める、大峯山の玄関口

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成する「大峯奥駈道」が通る奈良県天川村。県内有数の温泉地でも知られる洞川地区にある『龍泉寺』は真言宗醍醐寺派の大本山で、山上ヶ岳にある大峯修験の聖地・大峯山寺の護持院の一つに数えられます。

おとそ1300年前、大峯山を行場としていた役行者が山麓の見つけた深く青く澄みきった泉を「龍の口」と名付けてそのほとりに八大龍王を祀り水行をしたのが始まりと伝わります。

現在も洞川から山上ヶ岳を目指す修験者は宗派を問わず、境内本堂前にある泉で身を清め、八大龍王尊に道中安全を祈ってから山上ヶ岳に向かいます。

役行者が亡くなると一度衰退しますが、平安時代に理源大師聖宝によって再興され、以来修験道の根本道場として修験者を迎える霊場となりました。

伽藍は1946年の大火によってほとんどを失いますが、1960年に復興。現在本堂には本尊の弥勒菩薩をはじめ、役行者、理源大師聖宝、弘法大師、不動明王が祀られています。

1960年の復興の際、これまで固く守られてきた女人禁制が解かれ、同時に女性修験者の水行場として龍王の滝も整備されました。

龍王の滝

八大龍王堂の見事な天井絵も必見

駐車場にほど近い場所に建つ八大龍王堂は、役行者により大峯山の総鎮守とされた八大龍王を祀ります。現在のお堂は2001年の再建ですが、以前の建物は1946年の大火を唯一免れたものでした。龍王さまの霊力を感じます…

中に入って上を見上げると迫力満点!龍を描いた天井絵があります。絵は日本画家で、建造物彩色の国選定保存技術保持者でもある川面稜一氏(1914-2005)。名前の右に “仿 狩野探幽” とあるので、江戸前期の大和絵師・狩野探幽の画風を模したんでしょうかね?

また授与品には八大龍王に関するものもいくつかあり、中には八大龍王各龍神の名が記された月替わり御朱印というものもありました。

僕が参拝した11月は「阿那婆達多龍王(あなばたったりゅうおう)でした。8種類全て集めると、朱印帳見開き2ページに「八大龍王」と梵字を記した成満記念特別御朱印(御守り付き、1,000円)がいただけるので、温泉入りがてらでも定期的に参拝してみては?

基本情報 Basic Information
大峯山 龍泉寺/おおみねさん りゅうせんじ

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