おいしいメロン約2,000個ができました
そのメロンの初収穫が始まったと聞きつけ、編集部のyuzuが早速お邪魔してきました。

近畿大学農学部と萩原農場と提携してメロン栽培に挑戦
実は、近大では露地栽培の経験しかなく「初めてメロンを砂で育てる」ことに興味津々でした。うまくいくか不安でしたが、たくさん実ったメロンを見て、なら近大農法を指導した野々村照雄教授も「初めてにしてはとっても良く育った」と驚かれたそうです。
砂栽培のメリットは連作しやすいこと。露地栽培だと、害虫や病気、土の養分に偏りが出るなど、連作障害が起きやすいですが、砂は土より粒子が大きいので隙間が大きく通気性や水はけもよく、虫や菌などの悪いものが付きにくい。だから連作も可能なんだとか。
メロンの育て方は、春植えだと、4月上旬に苗を植え→2〜3週間後に黄色い花が咲き→受粉作業(今回はミツバチによる花粉交配)→ 脇芽かき → 摘果 → 約4か月後の7月上旬に収穫 といった流れです。ちなみに、水や液肥は機械で毎日5回、自動的に供給されます。すごいですね。
そのままでも十分おいしいですが、キズ・形・大きさが規格外の個体は、ジェラートや餃子などの加工品に使われるそうです。メロン餃子、とっても気になります…。


最後に、農園長の藤岡将悟さんにお話を伺いました。
Q1:メロン栽培で大変だったことは?
不要な実や形の悪い実を摘む『摘果』作業です。今回、一度に苗を植えたため、実になるのも同時期。急がないと栄養が分散してしまい、必要な実に栄養がいかなくなる。3ハウス2,100株を手作業で行うのが大変でした。特に、同じ見た目、同じ大きさの実が2個あった際に、どちらを残すかとても悩みましたね。
Q2:印象に残ったこと、感動したことは?
初めはツルツルと小さく丸く、本当にメロンができるのかと不安でしたが、実が徐々に膨らんでいき、表面に網目が出た時は、スタッフと利用者みんなで「ヤッター」と喜び合いました。
皆さん、土や植物に触れて、イキイキと楽しく作業されていますね。一つの事をお任せすると、責任をもって取り組まれます。夏のハウスは暑いので、時間を短く区切って、水分補給をしっかり摂ってもらうよう気を付けています。







同農園では今後、収穫時期にあわせて、メロン狩りやメロン食べ放題、ジェラートなどを提供されていかれるとのこと。新大宮にある同グループの「蕎麦処二条」や「生餃子製造直売所」でもメロン、ジェラート、餃子を販売予定です。
実際、農園付近の住民の方も注目されているようで、収穫前から「いつ買えるの?」といった問い合わせも多かったとか。
- TEL:0742-36-8490(NPO法人エムワイピー農場)
- https://farm.myp7.com/
