二十四節気|芒種

二十四節気でめぐる奈良の風景

「奈良折々 NARA-ORIORI

悠久の歴史と文化が息づく古都・奈良では、1年を通じて変化に富む自然の風景、長い歴史文化に基づく数多くの祭礼や行事、旬の食材に恵まれています。そんな四季折々の「奈良」を二十四節気ごとにご紹介いたします。

「二十四節気」とは...

古代中国でつくられた季節の区分法で、太陽の動きにあわせて1年を24に分けたもの(一つの節気は15日程度)。季節の訪れをひと足先に察知することができ、天候によって左右される農作業の指針として今でも使われています。 そして、二十四節気をさらに3等分し、季節の風物を表したものが「七十二候」。 それぞれに美しい名前が付けられており、四季よりも細かな季節を文字でも楽しみ、感じることができるのです♪ (今では新暦(太陽暦)が使われているので、現代の四季と二十四節気による四季には少しずれがあります)
二十四節気

芒種ぼうしゅ

6月6日~6月20日頃

「二十四節気」の9番目の節気で、稲や麦など、穂のなる穀物の種をまく頃です。西日本から徐々に梅雨入りとなり、アジサイが見頃を迎えます。(今年は例年よりも早い梅雨入りとなりました)また、梅雨バテといわれるほど体調や食糧の管理には注意が必要です。
七十二候:第25候

蟷螂生
(かまきりしょうず)

6月6日~10日頃

蟷螂(カマキリ)が卵からかえる頃。秋に産みつけられた卵から、ワッと数百匹の小さなカマキリが次々とでてきます。カマキリは一生のうちに大量の小昆虫や、まれにカエルなどまで捕食するそう。
また、カマキリの雌は雄を食い殺してしまうことでも有名で、古来、男性をたぶらかす魔性の女性のたとえにもされてきました。

photo:「紫陽花と」(山添村) © 辰巳利之
七十二候:第26候

腐草為螢
(くされたるくさほたるとなる)

6月11日~15日頃

夏の暑さに蒸れて腐りかけた草の下から、蛍が光を灯しながら舞う頃。5月から7月にかけて羽化するのはゲンジボタルが最も有名で、6月から8月にかけてよく姿を見るのはヘイケボタルです。
暗闇にゆらゆらと輝く蛍の光は、オスとメスが互いに自分の居場所を知らせ合うための光の信号だといわれていますが、つかの間の清涼感を味わえて、都会ではなかなか味わうことのできない田舎の原風景ですね。

photo:「虫送り」(天理市) © 澤戢三
七十二候:第27候

梅子黄
(うめのみきばむ)

6月16日~20日頃

梅の実が黄色くなって熟す頃。「梅雨」は、梅が熟すころに雨が降ることから名づけられたといわれていますが、黴(カビ)が繁殖する時季でもあることから、中国では「黴雨(ばいう)」と呼ばれたことに由来する説もあります。
photo:「山の辺の道沿いの梅の実」(天理市) © 辰巳利之

春分の奈良

旬情報

奈良の桜スポット

平群町の福貴畑地区、斜面一面に桃、紅白モクレン、レンギョウ、サンシュユ、ボケ、ツバキ、桜など、春の花が咲き乱れます。
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