二十四節気|夏至

二十四節気でめぐる奈良の風景

「奈良折々 NARA-ORIORI

悠久の歴史と文化が息づく古都・奈良では、1年を通じて変化に富む自然の風景、長い歴史文化に基づく数多くの祭礼や行事、旬の食材に恵まれています。そんな四季折々の「奈良」を二十四節気ごとにご紹介いたします。

「二十四節気」とは...

古代中国でつくられた季節の区分法で、太陽の動きにあわせて1年を24に分けたもの(一つの節気は15日程度)。季節の訪れをひと足先に察知することができ、天候によって左右される農作業の指針として今でも使われています。 そして、二十四節気をさらに3等分し、季節の風物を表したものが「七十二候」。 それぞれに美しい名前が付けられており、四季よりも細かな季節を文字でも楽しみ、感じることができるのです♪ (今では新暦(太陽暦)が使われているので、現代の四季と二十四節気による四季には少しずれがあります)
二十四節気

夏至げし

6月21日~7月6日頃

「二十四節気」の10番目の節気。一年の中で日の出ている時間が一番長い日で、冬至に比べると日中の長さが約5時間も長くなります。この日を過ぎると本格的な夏の到来です。
七十二候:第28候

乃東枯
(なつかれくさかるる)

6月21日~26日頃

乃東(だいとう)とは漢方薬に用いられる夏枯草の古名で、その正体は「靫草(うつぼぐさ)」のことです。毎年冬至の頃(12月)に芽を出し、夏至の頃に紫色の花穂が黒ずみ枯れたように見えるそう。野山の草木が繁茂する時季に、この草だけが枯れたように見えることから乃東枯と呼ばれるようになりました。

photo:「ササユリ」(大和郡山市)© 辰巳利之
七十二候:第29候

菖蒲華
(あやめはなさく)

6月27日~7月1日頃

水辺に花菖蒲が美しく咲く頃。菖蒲という字は「あやめ」とも「しょうぶ」とも読み、梅雨の到来を告げる花として親しまれています。
アヤメ科の御三家としては、アヤメ(菖蒲)・ハナショウブ(花菖蒲)・カキツバタ(杜若)の三種があり見分けるのが難しいですが、アヤメは陸上の乾燥地、ハナショウブは陸から水辺にかけての半乾湿地、カキツバタは水湿地と異なります。

photo:「柳生花しょうぶ園」(奈良市)© Yomiuri Nara Life
七十二候:第30候

半夏生
(はんげしょうず)

7月2日~6日頃

かつて半夏生(はんげしょう)は、夏至から数えて11日目とされていましたが、今では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日になっており、毎年7月2日頃にあたります。語源は、「カラスビシャク(別名:半夏)」という薬草が咲く頃だとか、ハンゲショウの葉が白く染まる頃だからともいわれています。
photo:「岡田の谷の半夏生園」(御杖村)©漆間祐晃

春分の奈良

旬情報

奈良の桜スポット

平群町の福貴畑地区、斜面一面に桃、紅白モクレン、レンギョウ、サンシュユ、ボケ、ツバキ、桜など、春の花が咲き乱れます。
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