〈奈良〉祝!世界遺産登録 3つのジャンルで楽しむ「飛鳥・藤原の宮都」ガイド

世界文化遺産「飛鳥・藤原の宮都」は、6世紀末から8世紀の初めに、中国大陸や朝鮮半島諸国との積極的な政治的・文化的交流によって誕生した「飛鳥」、「藤原」2つの宮都に関わる19の考古学的遺跡で構成される。
今回は、その中からNarakko!編集部が“絶対見るべき!”とおすすめする構成資産9か所を、「宮殿・官衙跡」、「仏教寺院跡」、「墳墓」の3つのジャンルに分けてご紹介♪

❶ 飛鳥宮跡
(あすかきゅうせき)

7世紀に建設された宮殿の遺跡で、舒明天皇の飛鳥岡本宮にはじまり、天武・持統天皇の飛鳥浄御原宮まで4時期にわたって宮殿が置かれた。645年の乙巳の変で中大兄皇子らが蘇我入鹿を討った舞台でもある。
飛鳥宮跡
  • 住所: 奈良県高市郡明日香村岡MAP
  • 駐車場: なし

❷ 酒船石遺跡
(さかふねいしいせき)

飛鳥宮跡の北東の丘陵に位置する7世紀中頃に造営された遺跡。酒船石をはじめ、亀形の石槽や地下水を地上に導く施設などが発見されている。その構造や立地などから天皇による国家祭祀が行われたと推定される。
酒船石遺跡
  • 住所: 奈良県高市郡明日香村飛鳥MAP
  • 営業時間: 【酒船石】終日見学可能、【亀形石造物】9:00~17:00(12月~2月は16:00まで、各15分前最終受付)
  • 料金: 【酒船石】無料、【亀形石造物】高校生以上300円、小中生200円

❸ 藤原宮跡

694年から16年間、日本の首都であった藤原京は、律令制度に基づいた中央集権体制を体現する日本初の都で、のちの平城京や平安京の原型となった。藤原宮跡は、これを証明する宮殿遺跡で、約1㎞四方に天皇の居住区のほか、政務や儀式の空間、役所などが集約された。
藤原宮跡
  • 住所: 橿原市高殿町ほかMAP
  • TEL: 0744-21-1114(橿原市魅力創造部世界遺産登録推進課/平日8:30~17:15)
  • 駐車場: あり(無料)

❹ 本薬師寺跡(もとやくしじあと)

天武天皇が皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を祈り発願、建立した国家寺院の跡。金堂、東塔、西塔の基壇跡がよく残り、金堂跡と東塔跡では巨大な礎石を見ることができる。「薬師寺式」とよばれる双塔式の伽藍配置は、平城遷都後の薬師寺にも受け継がれている。
本薬師寺跡
  • 住所: 橿原市城殿町MAP

❺ 飛鳥寺

蘇我馬子の発願によって建てられた日本最初の本格的伽藍を持つ寺院。地下に眠る遺跡や、土壇、礎石などが構成資産となっている。創建当時の建物は焼失したものの、飛鳥大仏が座する位置は当初から変わっていない。
飛鳥寺
  • 住所: 奈良県高市郡明日香村飛鳥682MAP
  • TEL: 0744-54-2126
  • 拝観時間: 9:00~17:30(10月~3月は17:00まで)※15分前最終受付
  • 拝観料: 一般500円、中高生300円、小学生250円
  • 駐車場: あり

❻ 山田寺跡

蘇我倉山田石川麻呂の発願によって造営された氏寺の遺跡。平城遷都後も隆盛を極め、壮大な伽藍は藤原道長も絶賛したとか。災害などで建物は失われたが、東側の回廊は倒壊した当時の状態で出土し、法隆寺よりも古い建築様式を伝えている。
山田寺跡
  • 住所: 桜井市山田1258MAP

❼ 中尾山古墳

高松塚古墳の北側に位置する、小型の石室を備えた八角墳。天皇の陵墓にみられる墳形であることや、火葬で単独埋葬されていることなどから文武天皇陵の可能性が指摘されている。古墳時代から続く墳墓の最終段階の姿を表している。
中尾山古墳
  • 住所: 高市郡明日香村平田MAP

❽ 石舞台古墳

蘇我馬子の墓とも伝わる石舞台古墳は、一辺約50m、国内最大級の方墳。墳丘上部は失われ横穴式石室の巨大な天井石が露出しているのが象徴的で、江戸時代にはすでに観光名所として知られていたそうだ。
石舞台古墳
  • 住所: 奈良県高市郡明日香村島庄MAP
  • TEL: 0744-54-3240(一般社団法人飛鳥観光協会)
  • 営業時間: 9:30〜17:00
  • 入場料: 一般500円、高校生以下200円、小学生未満無料
  • 駐車場: あり

➒ キトラ古墳

高松塚古墳と並び、東アジア現存最古の天文図をはじめ国宝壁画を伝える墳墓。中国で観測された天文図や古墳築造に用いられる版築技法などに大陸の土木技術の影響を示す。隣接の「四神の館」では、古墳に関する展示のほか、保存期間中の壁画の特別公開も(事前予約制)。
キトラ古墳
  • 住所: 高市郡明日香村阿部山243MAP
キトラ古墳壁画体験館 四神の館
  • 住所: 奈良県高市郡明日香村阿部山67MAP
  • TEL: 0744-54-5105
  • 営業時間: 9:30~17:00(12月〜2月は16:30閉館)
  • 休館日: 2、4、7、11月の第2月曜(祝日の場合は翌日)
  • 料金: 入館無料
  • 駐車場: あり

飛鳥・藤原を巡る相棒に! “レンタサイクル”

史跡が広範囲に点在し、坂道も多い飛鳥・藤原観光にはレンタサイクルがおすすめ。電動自転車やEVバイクなどもあるので、風を感じながら世界遺産を巡ろう♪

旅の始まりと終わりに乗りたい 「飛鳥・藤原 四神ライナー」

近鉄南大阪線では、「飛鳥・藤原の宮都」の史跡などをモチーフにした装飾をラッピングした特急列車「飛鳥・藤原 四神ライナー」が8月から運行中。列車に乗って、古代と現代を行き来するタイムトリップに出かけよう!
提供:近畿日本鉄道株式会社

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