〈葛城市〉七夕発祥の地は奈良県だった? 峠の森にひっそり佇む『棚機神社』

奈良県葛城市、道の駅かつらぎから南阪奈道路横の下道を峠に向かっててくてくと約15分、鬱蒼とした森の中にひっそりとたたずんでいるのが『棚機神社』です。

歩道がなく、飛ばしてくる車も多いので通行には十分注意しましょう!

岩橋山麓周辺にはかつて葛城氏が大陸から連れ帰った織物の専門集団が住んでいたとされ、神社のある森にはもともと倭文(しとり)氏の祖神・天羽雷命(あめのはづちのみこと)が祀られていたといいます。

現在、天羽雷命は葛木倭文坐天羽雷命神社(同市加守)に遷り、棚機神社には「タナバタサン」と呼ばれる祠に天羽雷命と対になる女神『天棚機姫神』が祀られています。

ちなみに「棚機」とは、当時大陸の最新技術だった棚台付きの織り機のこと。これと同時に棚機の儀式が伝わったといい、この神社で日本初の棚機儀礼が行われたと言われます。

またこれらと同時に「牽牛と織女の物語」の七夕伝説も伝えられる中でごちゃ混ぜになり、「しちせき」としか読まない『七夕』を「たなばた」と読むようになったとか云々…

タナバタサンの脇に立つ2本の杉はそれぞれ「織姫の木」「彦星の木」と呼ばれています。

一度は氏子がいなくなり荒れ放題になっていた境内も、1992年に地元有志によって保存会が設立され、境内の管理と祭祀を行っています。

自分で押すタイプの御朱印やおみくじ、奉納短冊なども設置されています。

おみくじは織姫と彦星のデザイン。どちらにしようか悩んで、目が合った彦星を引きました。

結果は…\超大吉/ 書いてること全部ポジティブでした最高~♪

毎年7月7日には『七夕祭り』が行われ、地元をはじめ全国各地から奉納された笹飾りが境内をきらびやかに彩ります。今年は何をお願いしようかな♪

基本情報 Basic Information
棚機神社/たなばたじんじゃ
  • 住所: 葛城市太田七夕1371

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